おしろ宮殿

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愛が重い!DEAD ENDトリビュートの濃厚さにビビッた件

DEAD END Tribute(仮)

DEAD END Tribute(仮)

 

DEAD ENDにそれほど詳しくない私が申し上げるのは大変恐縮なのですが、本トリビュートアルバムに漂う尋常ならざる愛、愛、そして気合いの凄まじさに戦慄いたしました。

特に参加ボーカリスト達の粘度と言ったら…。モーリーさんへの愛がそのまま粘度にあらわれているかの様で、絶え間なく糸を引くオクラ祭りといった感じでかなり度肝を抜かれました。
俺のがねばっこい!!俺のがモーリーさんに影響を受けている!!という熱いバトルとお見受けしました。
しかもオクラや納豆と違ってそのカロリーたるやTボーンステーキに匹敵します。愛の肉汁がヤバいです。30代の胃には少々もたれます…。

私としては、あまりの気合いとスタイルの仕上がり具合にちょっと笑ってしまったex Laputaのakiさんにオクラ大賞を贈りたいと思います!

この偏った方向に濃すぎる面子の中でカリガリは見事に浮いており、その良い意味で他と比べてペラいサウンド、ギターではなくベースが牽引するスタイル、まさかの青さんの早引きギターソロ(びっくりしすぎて「ワッ!」って声出た)、ファンとしては本当に痺れました。
歌謡曲センスがメタル色を薄め、石井さんのキッチュな音作りが他曲の重厚なアレンジと馴染まず浮いていてステキでしたNe!

その他、5曲目の「SERAFINE」、 ラストBorisの「冥合」が白眉だなと感じました!
ササブチさんのドラムが良い!!!本当にかっこいい、情感あふれるドラマーだなあと惚れ惚れ。SUGIZO氏のギターとの相性もバッチリでしたし、TOKIEさんのベースは相変わらず超素敵だし、意外にもアリカ様のアニメ声がスパイシーで見事なコラボとして完成していた!ナイスセッション!
Borisはもう、言う事なし。世界観が素晴らしい…。

面白かったのは11曲目「Sacrifice Of The Vision」で、前述の通りaki氏のボーカルがキレキレだったのと、久々に千聖氏のギターを聴いて、あ〜やっぱり上手いのねと思ったりしたのです。

PENICILLINに関しては、インディーズ時代から楽曲と歌はアレだけどギタリストは妙にテクニカルね。と思っていたので、久々にダッサダサに唸る千聖ギターが聞けて楽しかったのです。
尋常じゃなく美しいボーカル、上手いギター、あとは茶番。それがぺにしりん…。

私は、トリビュートだろうがカバーは原曲をブッ壊して自分たちの世界へ引きずり込むに限る!と思っている方なのですが、今回の様な愛溢れるファンによるセッションもいいものですね。
豪華で素敵なアルバムでございました。