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おしろ宮殿

一寸一杯お気軽に

衝撃の大傑作問題作「ノーミュージック・ノーウエポン」爆誕

ノーミュージック・ノーウエポン [CD]

ノーミュージック・ノーウエポン [CD]

 

 ここにきて大傑作がリリースされるとは、全く予想できていませんでした。
日頃、やれどのメンバーがかっこいいだ、やれあのネタが楽しいだのキャピキャピ騒いでいても(その方法も金爆の応援方法として全く正しいとは思いますが)結局、鬼龍院さんの作る曲が素晴らい、それがあればこその金爆だなと久々に実感。

しかし3年半ぶりのアルバムだし、音楽的コンセプト等がある訳ではないし、バンドとしての成長がどうとかもないし、どんな物がリリースされるのか予想も出来ずにいました!

結果、今までのアルバムと比較しても(金爆はオリジナルアルバムを定期リリースする事をあまり重視していない様なので何を比較対象にするか難しいけれど)格段に凄い、モンスターアルバムが誕生したと思います…。

特筆すべきはその、自己嫌悪と殺意、妄想、現実逃避、諦念感、悲しみに溢れた歌詞。鬼龍院さん本当に追い詰められてるんだなと感じますがどうにもできませんし、追い詰められたロッカーの怪作は今日もリリースされるのですね…。

ところで、殺意にはじまり別れの歌で終わるという構成がcali≠gariの「12」に似ていて、自己嫌悪に呑まれ酒に溺れ現実逃避している感じがBUCK-TICKの「Six/Nine」に似ているので、そりゃ私好きだわ^^という感じで、一言で言うと趣味です!!


各曲の感想書きます!


ブッコロ

スターウォーズというか…呪いのマーチ!

SHINE

当然「しね」と読ませると予想していましたが、まさかここまで死ね死ね言っているとは!!大感動!!殺意の相手が相当限定されるこの歌、「身内」に向かって「死ね」と言い放つこの破天荒さ!相当色々あったんでしょうね…!!
CD特典問題やSNS辞めるに至ったクレーム窓口問題とかファンでも予想できることもちらほらありますが、まだまだ他に色々あるんだろうなあ…。
冷たすぎる/無視する身内に少なからずメンバーも含まれると思うんだけれど、聴かされた側はどう思ってるんだろう!

~合わせてききたい~


cali≠gari - 187 - YouTube

 

欲望の歌

メロディックスピードメタル!と思ったけどメタルに造詣の深い方がメロディックパワーメタルだと言っていました。

キリちゃんにメタルのバックボーンがあるという話を聞いた事がないんだけど、tatsuoさんの得意分野なんだろうか…。ハイトーンの歌い上げ素晴らしいですね!一時は喉壊して絶望的な歌唱力だったことを思えば、新たな発声方法でまた歌唱力を取り戻せて本当に良かった…。
劣等感と嫉妬とリビドー、最高ですね!!

「歌って誤魔化すしかないんだ」

ですって!
さり気なくベートーベンの「歓喜の歌」を取り入れている所に90年代V系を感じます。マリスミゼルフォロワーでもあるしな!
終わり方も素晴らしい。歪み、救いがなく、発狂しながらも、死ぬ時まで走ると決めている、やぶれかぶれの生存宣言。
「幸せな歌」と主人公を取り巻く状況はそんなに変わっていなそうだけど、更に拗らせてこの有様!

 

ローラの傷だらけ

シングルと比べて歌詞がちょっとくそみそテクニック風に変更されています。


愛を止めないで~I Love Me Don't Stop~

キリちゃんお得意の90年代トランス風ダンス歌謡だけどめちゃくちゃメロディーすばらしいいいい!!

そしてキリちゃんの癖のある歌い方がベリーマッチ!もたってしゃくってわざとらしい感じ最高!!最高に歌声生きている!!そしてギターソロ素敵!キャンさんに音出して弾いて欲しいです!ギターソロキャンゆたか〜!って言われてるシーンが目に浮かぶよ。

「ラブミードンストップ」の方がゴロは合うのに無理やり「I」を入れて更にデタラメにするところがかっこいいな英語って。
歌い踊るバカとか酒よ忘れさせてとか、自虐や自嘲のベクトルがBUCK-TICKの「Six/Nine」なんだってば!

「愛を止めた言葉のナイフ ベッドに刺さったまま錆びついてる」

ってフレーズに詩人鬼龍院翔の天才性がよくあらわれてますね…。
曲調だけじゃなく歌詞も作詞家が活躍していたあの頃の様な美しさ。

 

101回目の呪い

シングルと比べてイントロのギターのアルペジオがなくなっていたり、よりシンプルなロックになってますね!
「イヤホン」じゃないけれど、ファンへの歌だと勝手に解釈しております。
時々見せてくる鬼龍院さんの人の人生を背負う感じ、性分なのかなあ…。

 

片想いでいい

シングルverに比べて歌の力が抜けて聴きやすくなりました。キリちゃん得意のバラード。
片想いで全然良くないという歌です。最後に爆発する様に展開するのが素晴らしい。
これ、2014年のツアーで演劇中に歌われた時はドクターとアンドロイドの通じ合わない恋に重ねて凄い泣けたなあ…あの演劇いつになく真面目でしたよね…。

おはよ

爽やかな曲調で乾いた現実を歌った歌。眠れない夜を歌っても何とか迎えた朝を歌っても結局は現実。
見つけて、見つめて…と繰り返す捨てられない微かな希望も含めて、実はこの暗黒アルバムの中でも特に辛い歌なんじゃないかな…。

~合わせてききたい~

上手く眠れたのと反対に「嫌いだ今夜もまた眠れやしない」ではじまるこちらの歌も大体中の人のテンション同じです!


PV of Miu ミウ by Buck-Tick - YouTube



Please!×3

ポップ・パンクというか、青春パンクというか!でしょうか!
キリちゃんお得意のゾッコンラブソング!さすがって感じです!ライブで絶対盛り上がる!

「あり得ない引くわけない××××な趣味があったって」

という歌詞に、ヤクザな腐女子は腕組みして「おう鬼龍院さんそこ座れや」と顎をしゃくったとかしゃくらなかったとか。

死 ん だ 妻 に 似 て い る

このアルバムにこの流れで入っていると「とうとう壊れたか?」と思わせる意味不明さが凄い!
他の曲が私小説みたいな曲だったりキリちゃんの非モテキャラを生かした曲ばかりなのに、この曲だけこの浮きっぷり。
PVのネタがない方がMAD感強い。


好きだけじゃ足りなくて

このアルバムの中でも歪んだ所が唯一ない曲かな?さすがタイアップという爽やかさ。
残念なのがサックスが打ち込みなので、ジャスコ感すごい。吹ける人呼んでこいYO!

世界平和

歌詞を読んだ時点では暗い曲だな…と思ったんですが、聴いてみると切なくて優しい曲だわ…うっうっ。
ギターのフレーズの懐かしさと8ビートの組み合わせがビートロックを彷彿とさせたり、やっぱり90年代の青春パンク育ちなキリちゃんだなと思わせるサビだったり、冒頭は一瞬ファンクだったり、色んな表情がある曲ですね!
キリちゃんの好きな人を想うパワーってのはどこからくるのだ…。
しかし想えど幸せにしてあげられなくて、相手は不幸になってて、爽やかに救いがないなどこにも。

さよなら、さよなら、さよなら

「君がいない間に」「春がくる前に」「あしたのショー」に並ぶ名曲誕生だと思いました…。

「やっと君を歌にしなくなった 僕の長いalbumはようやく再生を終えるようだ」
「誰も僕の恋など聴かされたくないし金にもならないからまた 嘘ばかりの歌」

 キレたり悲しんだり求めたり色々したアルバムだけど、最後に疲れたなあ…嘘ばかりの歌のアルバムが終わるなあ…って答えのない嘆きの中フェードアウトしていく…。

悲しいんだけどそのメタ視点の鋭さにハッとさせられるし、やっぱりこの人は天才なんだと思い知る。

カタルシスを得るほどドラマティックではない、ゆっくり脱力して消えていく終わり方。radiohead のMotion Picture Soundtrackとか、ラルクのDearest Loveを思い出しました。懐古すみません。

今までは辛さの中に少しは前向きな気持ちがあったのに、本当に今、キリちゃん削られてるんだなあ…心配だけどこれもまた、アーティストとしては名作が生まれてしまうんだよね…。
歌い手としての表現力もすばらしい。凄いアルバムでした。余韻だけで死にそうです。とんでもない作品をありがとう。死にそうです。

 

~合わせてききたい~

10. Motion Picture Soundtrack - YouTube

 - YouTube

 

 

RADIOHEAD - Kid A

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第6実験室

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