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おしろ宮殿

一寸一杯お気軽に

鬼龍院翔の詩人、メロディーメーカー、現代芸術家としての天才ぶりに震える

ついに行ってまいりました!念願の「ひとりよがり」に!毎年落選を繰り返していましたが今年は無事チケットを確保出来、はじめてのYOGARI!

結論から申しますと、最高の上をいく最高でした。言葉にならないほどに素晴らしく、ひょっとしたら今年のベストライブかもしれないです。11月以降参加しているライブがどれもこれも本当に素晴らしく、羽生くんの得点かよってくらい本年度新を更新し続けているのですが、今回もまた文更新…。

歌う詩人・鬼龍院翔、エンターテイナー鬼龍院翔、現代を俯瞰で見つめるクールなポップアーティスト鬼龍院翔!!様々な角度から天才だと再確認しました!


順を追って語ります。


まず、2階スタンド席に入場すると、なんか場内が薄暗くムーディー!!
しかしここは武道館、人も転げ落ちる地獄の急勾配…こんな場所を薄暗くするリスキーさを分かっていないな御仁は!と若干憤りながらも席につき開演を待ちました。

定刻になると、スクリーンに地味なフォント(MSゴシック?)で、着席の上静かに見てね的なメッセージが表示され、何ら装飾のないステージに、ファニーな頭身の鬼龍院さんが登場します。

イントロのオルゴール音にざわめく場内、「さよなら冬美」だ…!!!隣のオバチャンがはやくもハンカチを目頭に当て始めており、迅速な対応に戦慄します。
と横目で笑いつつも私も感動に鳥肌が止まらず、『さあ もう忘れましょう』の歌詞がスクリーンに出てくると、ああこれが現代詩の最高峰を読みながら生歌を聴く、鬼龍院翔の真髄に迫ったリサイタルなんだと涙が込み上げてきました。

冒頭の鬼龍院さんは緊張の為かお世辞にも歌が上手いとは言えないカッチコッチっぷりでしたが、真剣そのものな歌声に、素晴らしい詩に、3曲目の「腐男子」の時点で私の顔面は崩壊でした。(涙で)(最初から崩壊していないとは言っていない)

腐男子は私が金爆で一番好きな歌なのです。
歌詞の、WOW WOWの部分が泣き声の「わあわあ」になっているという詩才…はじめて見た時衝撃でした。
スクリーンに次々あらわれる「わあわあ」の文字に私もわあわあ泣きましたよ。凄い歌だ…
エレクトロで疾走感あるサウンドの少しひんやりした感じと、情熱的なサビのメロディ、そして内向的で感傷的な歌詞。釣りすぎるタイトル。最高の一曲!!

その後MCを挟んでこれまた大好きな「夜汽車」。この詩、本当に凄いですよね。(詳しくは過去記事でヒーヒー言っています)
何だか宮澤賢治銀河鉄道の夜を思い出しウットリとドッシリと浸りました。

悲しい恋愛の歌が多い鬼龍院さんですが、例えば「君がいない間に」の様に、様々な種類の大切な感情を、一度『恋愛』というメタファーを通して歌う事もあって、その才に痺れます。
君がいない間にの歌詞はやばすぎる。胸をスコップでえぐられる様だ。

念願叶ってレア曲「a」、「悲愴」もはじめて聴くことが出来ました。とんでもない歌でした。こりゃ音源化出来ないわ。鬼龍院さんが『この歌をうたうことはもうない』『大勢の人に聴いて貰い、少しでも共感して貰える事で供養できた』と言っていましたが、封印してしまうのでしょうか…。

1年分、いや一生分とも言える量の失恋ソングを聴いたなぁしかし。次から次に押し寄せる後悔と悲しみの恋の歌。次も次も失恋の歌。普通ならもういいわ!となるところ、同じことを言っていても鬼龍院さんの表現力で何曲でも突き刺さるという!!美しい歌は私に知らない感情を物語りの様に伝えます。

そしてここから、鬼龍院さんのエンターテイナーとしての精神に痺れまくります!
MC中度々「くしゃみ出そう」「ちょっと待って」とグダグダトークの一貫としてこぼしていたのですが、まさかのネタフリでした。
これからピアノ弾き語り(モテる)をします!と宣言をするも、運搬中にピアノ大破しちゃったって、どうしよ〜!?と小芝居をうちつつ、イーックシとくしゃみをするとあら不思議!!鬼龍院さんの口からグランドピアノがディズニーアニメの様に出て来ました!
そう、プロジェクションマッピングです。
そしてそのエアピアノをエア演奏しながら歌う鬼龍院さん。お見事!2階席正面からは結構本当に弾いている様に見えました。
エアバンドマンの真髄ですね!!!

「らふぃおら」では手拍子をしながらまたもやオエオエオーとたんぽぽ爆泣きな私達…(隣のオバチャン含む…) 照れ隠しの様にコミカルにおどけて見せる鬼龍院さんがまた泣けました。

続く大国男児に提供した曲「LOVE DAYS」の逆輸入カバーでは、歌詞にリンクしたクソダサイ映像 a.k.a. 典型的カラオケビデオみたいなものを流したんですが、細部が狂気に溢れていて最高でした。これはDVDで詳細をご確認下さい。

「あしたのショー」では過去の思い出写真スライドショーを、これまたプロジェクションマッピングを活用して小人キリショーが特大iPhoneを操作して見せてくれます。上手いなあ。

本編最後は「春が来る前に」、天さんは何ていい歌で送られたんだ!!全国の学生は卒業式でこの歌を合唱する以外の選択肢ありませんよ!!!
 
この辺りになるともう前半とは別人のように声も出て完璧に歌い上げていて、鬼龍院さんの歌は精神に全てが左右されるんだなあとそれはそれでまた感動しました。緊張がほぐれてよかったよかった。

さてここでアンコール待ちですが、またもややってくれました。
今回の金爆ツアーでもあった、ギミックです。

鬼龍院翔は疲れてしまった様だ…みんなの声で呼び覚まそう!」→「一言だけでいいよ!」の様なコメントが表示されて、各ライブビューイング会場の名前がエンドロールの様に下から上へスライドしてきて、上部のバーの位置に自分がいる会場がきたらアンコールを叫ぶという、音ゲー方式!!!
そう、武道館以外に全国80箇所以上の映画館でライブビューイングが行われていたからね!
「アンコール!」の声出す出さない問題で度々学級会が開かれるネットがアホらしいですよ!キリショーの俯瞰の視点は最高にクールだなと大興奮でした。
形骸化したアンコールをウォーホルのシルクスクリーン作品の様にポップアートにしてしまう鬼龍院さん!しかもファンも楽しいしね!恐れ入りました!

アンコール一曲目の仕掛けも面白かった。
この日は事前にキリショー特製クリスマスカードがチラシと一緒に配布されていて、クリスマスプレゼントという主旨だと説明されていたけど、さすがの低クオリティショボショボさにうふふとファンは微笑ましく思っていたのですよ。

そしたら「Oh my love」の途中でスクリーンに「特製カードを横にしてこの様に持ち、親指が口元にくる様に覗いて下さい(ロッカーにしまっちゃった人とかはDVDで楽しんでねごめんね)」みたいなアナウンスが!驚き焦り引っ張り出し指示通り覗くと…
しょ、翔也さん飛び出してきたああああああああああ!!!
そうなんです、3D眼鏡だったんです。現物これです。

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左目が赤、右目が青のプラ板を覗く様に設計されていました…。

ただのショボショボカードと見せかけておいて、3D眼鏡だったんですよ。
震撼。バブリーな映像が飛び出してくる!翔也!翔也!翔也!V8!V8!もはやイモータンショー!マッドマックス 怒りのひとり武道館!!

興奮冷めやらぬまま次の「HEN」では「なるべく皆さんの近くに行きたいと思います!どうか座ったままでお聴き下さい!」とアリーナ席を駆け回り、まさかの一人トロッコで1階席の前を通り、ここまでは凄いなあサービス精神のカタマリだなあと感心するに留まっていましたが…ステージに戻ったのでこれで客席まわりは終わりかと思いきや!なんと!!ステージ上に組んだ階段を上り、そのまま2階客席に上陸。ええええええ!!!アリーナの人からでもどこにいるか分かる様『↓鬼』 って目印の旗を持って二階通路を一周してくれました。たまげた。すげえよ、イモータンショーすげえよ…

ここまでやるのかと震えながら、稀代の名曲「広がる世界」に胸打たれ、アンコール終了です。ダブルアンコの「泣かないで」では、鬼龍院さんのジャンプとともにプロジェクションマッピングでエア銀テープが舞い…からの本物の銀テープどっかーーーん!!もうやだ!!

とんでもないライブだった。客電がついた瞬間、誰も彼もが口々に「最高だったね!!(泣)」と言っていました。顧客満足度ナンバーーーワンッ!!!


ラブソングや人生を語った説教臭い歌を聴くと口からうんこが出る病気だった私が、完璧な物語に胸打たれ初めて引き込まれたキリショーの世界!!やはり凄かったです!!

MCで鬼龍院さんが言った「皆さんも今だけ隣の人の存在を忘れて、独りになって聴いてみて下さい」という言葉が、厳かに、力強く、誇り高く響いた夜でした。共に孤独を感じる空間。不思議でしたね…。
ただ独り歌う鬼龍院さんと、その歌にただ独り聴き入る私。こんなに大勢人がいる中で、自分と深く向き合う事が出来るなんて。心の澱みたいなものが流されて、それを鬼龍院さんがほうきとちりとりでまとめてくれた夜でした。私の様なゴミ人間にもまだこんな澄み渡った気持ちになる機会があるとは…。

それにしても、こんなに大きな会場で、ひとりのシンガーソングライターの歌を聴きたいと大勢が望み、じっと座り真剣に聴き入り、涙してる空間って、今の世の中そこまで多くはないのではないでしょうか?世間一般人が持つゴールデンボンバーのイメージとのかけ離れ方がヤバイ。

興奮のまま書きあげたのでまとまりがなく申し訳ないですが、ひとり武道館、一生忘れないと思います。

p.s. 関係者席最前ドセンに淳くんがいて、さすが鬼龍院さんのトップギャだなあと思いました。
(当該ツイートは600RT以上されました、こわ)