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おしろ宮殿

一寸一杯お気軽に

David Bowieファンとして

ボウイについて書こうと思い、長文を書いては消し、書いては消しで、なかなかまとまらなかった。
結局の所、ボウイがいかに私の人生に影響を与え、大好きで、今どれだけ喪失感を感じているかは言葉にするのは難しいです。
ボウイとの出会いや好きなアルバム、いかに凄い人かの力説、亡くなったと発表された時の心境、想いが膨らみすぎて、同じボウイファンに共感して欲しい!みたいな欲気が筆を進めているんじゃないかとすら思えてきたりして。

なので、ごくシンプルに書きます。

★、本当に凄いアルバムですよ。
聴けば聴くほど、このアルバムは一生かけて味わうべき名盤だと分かる。
力つきる寸前の人が慌てて遺したメッセージでも、自分の輝かしい経歴を総括した集大成の作品でもない。
映画スターでもポップスターでもない、ブラックスターの、いち新作であったことが分かります。

死を強く意識して作られた作品なのに、死=終わり、死=集大成、死=遺される者へのメッセージ、みたいな物では全くない。
むしろ、死=新しいもの、という感じ。美しい楽曲に涙が溢れるけど、悲しみはこのアルバムを聴いていても感じない。
ボウイにとって死もまた「インスピレーション」だったのかもしれないなあ…。
(一昨日もまた、David Bowie isを新宿ピカデリーに観に行って、カードゲームやコンピュータープログラムの自動生成した文章から創作のヒントを得る奇抜で貪欲なボウイの姿に、うふふとなったのでした)

プロデューサーのヴィスコンティが言っていた、『彼の死は彼の生と等しく、芸術である』ってコメントその通りのアルバムだなと思いました。

このアルバムは挑戦的で不可思議で新しい。そして考えられない程暖かく美しい。

日が経つにつれ、ボウイは最後までなんてボウイだったんだろうと驚くばかり。
まだ新作を作る予定だったとか。もしかしてベルリン3部作の様に、後に死に纏わる3部作なんて言われるものも生まれ得たかもしれないですね…

でもまだ、伝説が完成した!みたいな達観は到底できないです。しなくても良いと思うし。
寂しいし、とにかく心細いです。

ボウイという旗手を失って、今後私達はどうすればいいんだろう?という様な、道しるべを失った様な不安が悲しみとともにずっとある。
でも私達はボウイが遺した莫大なアートの遺産をこれからも愛し、様々に解釈し、新たなるものを紡ぐべきなんだろうと思うし、ボウイが「I can't give everything Away」と歌っている事を、私なりに解釈して、これからもボウイのファンであり続けます。

ボウイが私に教えてくれたもの、或いは私がボウイを世界一魅力的だと感じていたもの、それは『常に挑戦し変化し続ける事の凄さ』『好奇心を満たさんとする、芸術への衝動の素晴らしさ』です。



P.S. dollar daysの「I’m dying to」って、「死ぬほど=どうしても」って意味と、「死んでいく」って意味をかけてるよね???? こんな時期、こんなテーマなのに、何だかボウイらしいユーモアを感じて、チャーミングに思えてしまった…
(如何せん英語が得意ではないので、今度ニューヨーカーでボウイファンの従兄弟にでもきいてみよう。ボウイファンで飲み会したいなあ。)

P.S. その2 もしこのブログをブクマしてくれている金爆ファン等のバンド系ファンの皆さんでボウイをよく知らない人がいたら、是非最新作「★」(blackstar)を聴いてみて欲しいです。何から入ればいいか分からない〜という人、最新作がそれに最も適していますよ!

 

 

Blackstar

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