おしろ宮殿

一寸一杯お気軽に

2018.04.04 cali≠gari 2018 LAST GIGS オヤスミナサイ----。@ディファ有明

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とにかくメンバーの状態、構成、音響バランス、照明、ホールとの相性、客席のヤバイ一体感、全てがパーフェクトで最強の夜でした。

モストバリアブルシンガーソングライターダンサーアニキ(MVSSDA)こと石井さんの歌声がまた新境地ってくらいに素晴らしくて、プロレスならこのまま中邑真輔選手に入場して頂きたい仕上がりでした!!!!ちょっとどうなってるのか分からない!!ドラクエなら「どく」「まひ」と同じ感じで「うたうま」ってステータス異常ついちゃうレベル!!!自分でも何言ってるのか分からない!!!

研次郎さんの工事現場を彷彿とさせる全てをドリルで粉砕するかの様なベースは今日もお構い無しに鳴り響いていたし、青さんのギターも絶好調!青さんにしか弾けないであろうエモかったり切なかったり不安定だったりの唯一無二な表現が聴けて大満足!
ライブハウスで研次郎さん側に陣取ると、まず青さんのギター聞こえないですからね!!

そんな訳で、cali≠gari全体の魅力を俯瞰して見聞きすることが出来て幸せすぎました。
中西さんゆかりさん秦野さんのスーパーサポートメンバーの支えもあり、完成されたエンタメ舞台の自己記録をまた更新されてしまった気がします。大舞台に強いなあ。
cali≠gariはいい意味で(魅惑のユーティリティーフレーズ)”生”〜†これがライブ†〜なバンドでもあり、時としてへーきへーきこれが生の醍醐味だし!と己を奮い立たせる能力がファンに求められたりもしますが、今回のクオリティは非の打ち所がなかった。

それにしても前回のベッド・インとの対バンは青さんにとって余程大きなものだった様ですね。今回ざっくり2部構成になっていたのですが、本編は聴かせる系多めで溜めて溜めて…からのアンコール、ジュリ扇全面解禁のバブルダンスタイム再びの爆発力ったらなかった!
今まで振るシーンが限られていたジュリ扇を「こっからずっと振ってよし!」とする楽しさを、客も青さんも覚えてしまったぞ〜〜!!もう戻れないぞ〜〜!

しかし私は敢えて!聴かせる系だった前半こそを評価したいです。素晴らしい演奏と歌、何より楽曲の良さを歯がボロボロになる程噛みしめる事が出来、くぅ〜〜〜〜wwww顔が定着しちゃって翌日まで五木ひろし(コロッケものまね仕様)みたいな顔してすごしましたわ。

セトリを追って振り返るなど

『とある仮想と』から『ママパパ』に続くまさかの不穏幕開けには驚きました。
暗黒感は『トカゲのロミオ』で増すばかり、そこにライブ化けが凄まじく曲の真価発揮されまくりな『キル』でトドメを刺され、前半4曲で既にチケット代元取れた〜と手を合わせている所に『キセキニイル』!!!

こんな美しい曲があるかよばかやろうこのやろう!(新事務所を設立しながら)

cali≠gariにはあまり美しい悲しみ、無常の美、カタルシスみたいなものを感じてこなかったけど、この曲は…。タイトル通り奇跡にいることを感じさせる曲を作詞して作曲してアレンジして息を飲む程に美しく歌い上げしかも見た目まで美しい石井さんって凄すぎませんか?ポスティングでメジャーリーグ行かないとだめじゃないですか??ソロ名義略称がGOATなのが英語スラングのGreatest of All Timeなのも偶然じゃないって!!

そして『君と僕』へ。青さんのキラキラと切ないギターが格別だし、石井さんの「どうしたんだよって」がお前こそどうしたんだよって感じで、IG(Ishii-Girl)は手首に細工をして握手会へ赴きどうしたんだよ待ちをしてしまうでしょうねこれは。
石井さん「長電話」
ファン「しないやろ」

そしてライブ後の感想ではこの日最高との呼び声も高かった『色悪』!!
B-Tの『My Funny Valentine』ばりに青さんが裏声でコーラスするパートを石井さんが歌い上げて下さり、円錐形に照射されるレーザーの中央で歌う様はまさに、まさに色悪…!!!
『空も笑ってる』でイースタンユースした後は、着席を促されてのAダルトVィジュアル系タイムでした。
『春の日』『腐った魚』『わずらい』の3曲をアコギ、アップライトベースカホン、キーボード、サックスの布陣でしっとりと歌うますぎとにもかくにも歌うますぎ劇場版歌うますぎ国民栄誉歌うますぎ賞。
僕が言いたいのは歌うますぎ。(faridyu)
ふくよかで艶やかで情感たっぷりな歌声(なおプロンプターガン見)と、カラフルでさくらん(バンドじゃないよ蜷川実花だよ)的なファッションヘイヤーメイク…世界一歌の上手いサイバー女郎って感じで未来を感じすぎました…ううう。

AV系タイムを終え、えー…(素晴らしさが飲み込みきれず困惑)って感じで内股でいたら、突如「立ちなさいよ(チッ」と青さんに理不尽にキレられ祭りがはじまりました!『マグロ』です!
『わずらい』を引きずっているのかいないのか、『マグロ』でも甘い声の石井さん!!これはもう大トロ!!!!そのまま『トイレでGO!』に繋がる新アレンジが強烈凶悪で最高でした。
『紅麗死異〜』での青さんの「は?!あんだって??!!?」と言う密室系ブチキレひとみ婆さん煽り!!志村でGO!!
そして嵐の様に本編終了となりました。

アンコール待ちでは甲子園のウグイス嬢イントネーションで「ジュリ扇を〜↓用意してぇ〜↓震えて待てぇ〜↓」と青さんよりアナウンスがあり、ネクストバッターサークルでジュリ扇を素振りすることとなりました。

アンコール〜プロレス会場からディスコへ〜

フロア一面が色とりどりのジュリ扇で埋め尽くされる中、冷凍保存されていた死体が2100年のテクノロジーで面影を残すことなく蘇ったかの様なおニュー『コバルト』でスタート!その後はもちろん『マッキーナ』『ファニソン』『淫美〜』と、石井デンスタイムで踊り狂います!デジタル=GOATBEDと思うなかれ、cali≠gariでしか聴けない変態曲たちだ!!

『アレ☆パラ』『セックスと嘘』では研次郎さんのシンベの様なブリンブリンブリリアントなベースが最高すぎるし、石井さんは元気だし、セックスと嘘どころかハイキングと本音って感じのわんぱく感でした。

最後は突然の新曲!ライブ後のツイートによると『ラストダンス』と言う曲だそうですが、またもやB-Tの『STEPPERS』にインスパイアされたかの様な、ファンとともに歩める雰囲気がある感じの曲でした!タイトルのコーラス部分がBOWIEの『Let’s Dance』っぽくもあったな。FC更新特典音源になるそうなので震えて待ちましょう。

ダブルアンコは、公演タイトルにもなっている『オヤスミナサイ』できれいに〆。
これからしばらく充電期間として活動休憩に入るけど、すぐ戻ってくるからね〜♪的なコメントがされている今公演ですが、これ入水心中の歌ですよね??
冒頭から「水面下密かに遊ぼう」ってもう死んでるじゃん…オフィーリアも背泳ぎするレベルで…。
行き場をなくした恋人同士が入水心中する前に残した最期の呪いの言葉を、こんな暖かな空気醸し出して歌うのマジで意味不明すぎて最高です…。

そんなあらゆる才能、技術、感性、ジャンルがぐちゃぐちゃに入り交じって尚ひとつのバンドとして成立し独自のポジションを確立してしまうミラクル集団cali≠gariが、これまた濃い個人活動を経て更にヤバめにパワーアップして帰って来てくれる日を、数ヶ月待ちたいと思います!!お〜や〜す〜み〜な〜さ〜い〜(※呪いの言葉)

1.とある仮想と
2.ママが僕を捨ててパパが僕をおかした日
3.トカゲのロミオ
4.キル
5.キセキニイル
6.君と僕
7.色悪
8.空も笑ってる
9.春の日
10.腐った魚
11.わずらい
12.マグロ
13.トイレでGO!
14.紅麗死異愛羅武勇
EN1
15.コバルト
16.マッキーナ
17.ファニソン
18.淫美まるでカオスな
19.アレガ☆パラダイス
20.セックスと嘘
21.ラストダンス(新曲)
EN2
22.オヤスミナサイ