おしろ宮殿

一寸一杯お気軽に

2018.04.15 CREATURE CREATURE "Beyond Light & Lust" Tour@渋谷WWW

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すさまじかったです。
幽玄な世界にどっっぷりと浸り余りにも贅沢な一時を過ごす事が出来ました。
何だか信じられなかった…。

毎曲毎曲、ドラムがカウントを取り始める瞬間から、ギターが最初の音をつま弾く瞬間から全てが聞き逃せない、”ノリと雰囲気”とは正反対の緊張感溢れる研ぎ澄まされたライブ。それでありながらメンバー皆さすがの優雅さ、格好良さ。普段力技で持っていくおかしなバンド(大好き)に顔を出しがちな私なので、ここまでメンバー全員が手練れで完成された世界を見せつけてくる現場には不慣れでして、腰を抜かしそうでした。
よくこんな複雑な曲を雰囲気たっぷりに演奏出来るなあ…。

MORRIEさんの絶唱、自分の世界観を表現するために必要な全てを操っている感じ、凄すぎる。
どこからどんな声が出ているの…?そしてどうしてそんなに顔が格好良くて体が美しいの…?教えておばあちゃん!

渋谷WWWは元映画館だけあって段差がありとにかく見やすいです。整理番号もそこそこ良かったので私は段上どセンターのベスポジで観賞してしまいましたただの自慢じゃいわっほい!音のバランスも良かった!
そんなこんなでMORRIEさんの真向かい、目線の高さもほぼ一緒という位置につけてしまったため、ド迫力に命の危険を感じました何度も。いつものテンションでミーハーなこと言わせてもらうと『虚空にハイウェイ』で眉間に指差しビーム刺さったぞい!!

ギター2人の温度ぴったりで絶妙な演奏も本当に素晴らしすぎました。ツインギターがこんなに見事に時に役割を分け時にシンクロし演奏方面で素晴らしさを発揮する様を初めて見たかもしれません。見た目の麗しさもバランス良いんだから凄い!
自己主張の鬼達による別の楽器が如き個性バラバラツインギターしか知らない自分のバランス悪さを痛感してしまった。
ShinobuさんはLSNでもお世話になっているのですが、ぜんっぜんプレイスタイルが違って驚いた!!!こんなに様々な顔を持つ器用なギタリストでいらしたのですね…そしてLSNでの麗しの絶対的バンマス姿とは違い、クリーチャーでは可憐にすら見える瞬間がありましたふふふ。改めてその美しさとスタイルの良さにも惚れなおしました!

ギター2人が曲間に背中を向けてじっくりチューニングをしていて、その間静寂が客席とステージを包んでいて、2人が振り返って曲が始まるとまた前曲とは全然違う魔力強めの音がして…って瞬間が何度かありぞわぞわっと!鳥肌!

ブッチさんのドラムも相変わらず素晴らしかった!!シンプルなドラムセットから繰り出す気迫とテクニックの漲るドラム…本人にクリーチャー感がないのもまた素敵です。
人時さんのベースも相当久しぶりに拝見したのですがさすがでした。5弦ベースのピック弾き、主張しすぎずがっつりと渋くかっこいい!

後半、観客のテンションが上がりまくってヘドバン畑になっていく様も見下ろしていてとても心地よかったです。バンギャ的な決められた場所で煽られるままヘドバンする感じは正直しんどい…って思うタイプなので、ああやって客が曲のテンションに合わせて熱狂に飲み込まれて行く感じはいいですね。
MORRIEさんが客席に身を乗り出し客が群がる様はまさに”降臨”って感じなのですが「脚ひっぱらんといて〜」とかニコニコしながら言っていて関西から来た魔界の人でした。

アンコールでは「今日はソロちゃうからね、そんなに喋らんよ」と前フリしつつ、しっかりいつも通り”自分が自分であること”をはじめとした哲学についてお話し下さいましたよ。
クリーチャーはこのツアーを最後に休眠する事が決まっており、惜しむ声かなしむ声が絶えず聞こえて来る中、「先日、友人を亡くして」と名前こそ出さないものの青木裕さんの事にも触れつつ、”終わりがあるからこそ輝く”と言う話をしてくれました。何かストンと落ちる感じがして、別にMORRIEさんは客に説教するつもりはないのだと思いますが、いつも胸に響いて一つ軽くなる様な感じがあります。

MORRIEさんの世界観を骨の髄まで流し込まれ暫く余韻から抜け出せそうにありません!!この一期一会の夜に感謝したいです。

帰り際、ナイトメアの咲人さんを見たよ。
あ!強火の新規モーリーギャだ!って思いました。

 

Death Is A Flower

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