おしろ宮殿

一寸一杯お気軽に

A9 14周年ライブで王子のおもてなしにワンマン初参加者が感銘受けまくった話

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A9 14周年ライブ in STUDIO COASTへお邪魔してまいりました!
ライブを観るのは2回目、ワンマンは初参加というドドドド新規にわかですが、会場に着くやいなや、冷たい麦茶は提供されてるわフードコート出てるわ物販窓口は沢山あるわ顔の良すぎるパネルは展示されてるわ(城だから肖像画と申し上げた方が良いでしょうか)で、ホ、ホスピタリティ!もてなされてる!!と王子 in the キャッスルの破壊力に戦きました。

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何やら仕掛けてくるんだろうなとは予想しておりましたが、ライブは想像を超える驚きの連続で、今までありそうでなかったハンサム×演劇×バンド×ダンス×茶番×ハンサム×ハンサムの、A9ランドシアターでありました。
もしやと思ってはいたけれど、まさかマジで演劇が始まるとは…5人の王子が魔王(CV.鈴木達央)と戦うベタストーリーは突然にで、"ライブを進行しながら客席との一体感で苦難を乗り越える"システムは、さながらオフブロードウェイミュージカルの『ALTAR BOYZ』を彷彿とさせました。

14周年記念ライブでこれをやっちゃう挑戦的な王子覚醒状態、暴走とかチャチな言葉で片付けんじゃねぇって感じですよ!!自分達の可能性を無限に試せるハンサム熟練戦士達の"強い"エンタメだった!

1曲目から『UNDEAD PARTY』でアゲアゲのアゲで始まり、『Adam』『F+IX=YOU』と最初から"今の俺達"をぶつけてくる感じに好き〜〜初っぱなから好き〜〜と、キャラの立ちすぎた美しき5人のフォーメーションにぴょんこらしていると、踊ってみたでお馴染みの『CASTLE OF THE NINE』が始まり、初めて見る生ダンスに購入したばかりのペンラ(ド新規ゆえメンバーDDですが虎さんの黄色を購入)を交通整理ばりにブン回していると……
大量に吹き出すCO2とともに曲は中断、天から魔王の声が宣戦布告をし、ヘッドセットマイクを装着したメンバーの演劇がはじまりました、笑う。

何気に五人とも演技が上手いのが地味に面白かったです!ナオさんでズコーーッて笑いを誘う所も含め!
将さんが「黒歴史にならないように頑張った」みたいなMCをアンコールでしていたけれど、終わってみるとこれは七色歴史ではないですか!!ハゲが七人並ぶと虹が出ると言いますが、タフなハンサム王子が5人並んでも虹が出ることを知りました!!🌈
王子+信念+愛×勇気=無敵!A9メソッド!!

ちょっと暑苦しい気分を語りますが、世知辛い世の中、年取るとさぁ、若い頃より衰えて、生きるために過去の栄光に縋る自分を肯定して、色褪せていく………なんて嘘っしょ…!!!だって昔、私が「キラキラ気取りのV系が!な〜にがネオじゃ!」ってド偏見でm9(^Д^)プギャーしてたバンド達、その中で今も前線で戦っている、死線乗り越えて来た系バンドは、めちゃ面白いことやってるよどこも!!
この日のA9からも、何年やってても新鮮に輝けるという希望を貰った感じで、やたらめったらホットホットな気分で帰路につけたのでした。幸せだったなぁ!

帰り道、水道橋博士がテレビ番組『オトナの』で岡村ちゃんヒロト君の憧れの人)にアドリブで歌うよう仕向けられて「俺は今〜生まれてはじめて〜こんなことをやっている〜♪でも大人になったら〜♪こんなこともできる〜♪できるんだ〜♪!!」って歌った場面を思い出したよ。出来ないこともやれちゃう可能性がオトナにはあるね。無限に広がる14年積み上げて来たA9“オトナの”余裕、体感させて頂きました!
そしてあんなにV系を毛嫌いしていた私が辿り着いた場所がA9のお城なのだから、長生きしてみるもんですね。(沙我様と同い年な気がします王子に年齢なんてないのかもしれませんが)

そして忘れちゃならないのが、ひとたびバンドとして演奏すれば安定感は素晴らしく、バンドとしてちゃんと格好良いからこそ脇道にドリフトしても成立するんだろうなと思いました。
ヒロトくんの、見た目のキラキラに反して枯れたエモさを感じる叙情的なギターと、虎さんのパワフルで骨太なギターの対比がめちゃ好きです!ギター対決の場面とか、茶番でお互いのこと"王子"とか呼び合ってる人たちの弾くギターじゃないよね??って感じで、見目麗しいカオスが渦巻いておりました。恒例となっている模様の出川竜平キッスは、腐女子も蘇生するレオン・S・ケネディばりのゾンビキラーっぷりで、カプコンのCGはきれいだなと噎び泣きました(混乱)。

沙我様のインダストリアルで自己主張の強いベースも自由で素敵なのですよね。Naoさんのドラムはお母さんの様な安心感と時折覗かせるストイックでテクニカルなフレーズのぴりっと効いた男らしさに胸キュンでした。そして将さんの、時に壮大で時に甘く時にロックな真摯な歌声も素晴らしい。センターとしての完璧すぎる存在感、圧倒的に華がありすぎるキラキラ感にも終始ドキドキしっぱなしでした…。
流行りの"2.5次元"って、2次元を3次元が再現してウケてるわけだけど、この日のA9様のパワーは3次元が2次元を侵略する感じがあって熱かったです。黒船!!!

そう言えばヒロトくんの演技は、磨けばつかこうへいの舞台にでも出られそうな超熱血系で、最後はヘッドセットマイクが汗で壊れかけボフボフ言ってて素晴らしかったです。これを機会に是非演劇の世界にも!当方舞台演劇ファン!!
あと、キャラが定まってるんだか定まってないんだか分からない各王子、沙我王子だけ「魔王を倒した後は4人の王子も倒し…この世を俺が支配する…†」みたいな野心を抱く暗黒王子でめちゃウケました。その設定いる?? 我が道を行く姿が面白すぎるよ沙我様…。

そんな感じで魔王と戦いつつライブは進み、ゲストにまさかのGたかしさんが襲来し藤原竜也カイジのモノマネを披露し、王子は花道で薔薇をくわえては投げ、最後は将さんが真の魔王として封印されし力†を解放、剣を掲げ(白目)、再び『CASTLE OF THE NINE』のリプライズで魔王を倒しました!大団円!わっしょいスタオベ!!舞い散るメンバーカラー5色の銀テープ!!

アンコールでは演劇を終え素の喋りをして下さる王子達。将さんが14周年の挨拶をする中、今日初めてワンマンに来た私は本来この場に相応しい客ではないだろうなと若干の申し訳なさを感じつつ、しかし新参者をも包み込む包容力に満ちていらっしゃった。
そして面白そうな現場を嗅ぎつけ突入し楽しむ自分の嗅覚はやっぱり信用できるなと、静かに自分への信頼感を強めてしまいましたテヘ。15周年目からの客にならせて頂きたいです!

そして「仲間」とか「みんなで一つに」とか「ファンを幸せにする」みたいな論調にはめちゃドライな私ですら、将さんの「後ろから指さして笑われても何ともない」と言うバンドを続けていくにあたっての強い決意の言葉は突き刺さりまくり、涙ぐんでしまいました。
さすがは王子、国を背負う気概はハンパじゃない…ぐすん。

ショーの終わりには、目を疑うほどに美しさ艶やかさ怪しさエロさが降り注ぐ新アー写とともに告知がなされ、何故か出口ではDHC海洋浸透水(ペットボトルの水)が配られ、屋外ステージに新アー写パネル展が設営されており、もう何から何まで完璧なおもてなし具合に平民はジープリンツを叫びながら城をあとにしました。

とても素敵な楽しい時間をありがとうございました!
14周年おめでとうございました、15周年イヤースタートおめでとうございます!

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フードコート、この規模の公演とは思えない!

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廊下に並ぶ王子の肖像画たち。ウフィツィ美術館もびっくり。

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清々しい気持ちで城をあとにしました…。

 

PLANET NINE (通常盤)

PLANET NINE (通常盤)