おしろ宮殿

一寸一杯お気軽に

2016.06.24 憧憬、睡蓮と向日葵 ツアーファイナル@EX THEATER ROPPONGI

カリガリファンになってから約4年、今まで見たライブで一番素晴らしいライブでした!!

恐らく観た人の多くがカリガリのベストアクトの一つとして記憶したに違いない、これ以上はないってくらいに濃厚でカリガリにしか出来ないスーパーステージでございましたよ。

 

波瀾万丈なツアーだったけど、最終公演が大成功

ツアー中、ヘルニア、風邪、急性咽頭炎など様々な体調不良により石井さんがまともに歌えた会場の方が少ない気がします…。終わりよければ全て良しなんて簡単には片付けられないと思うけど、そんな中でも最終公演が大成功に終わって本当に良かった!!

でも石井さんが体調不良なのを他のメンバーがあの手この手で支えてるのを見て、チーム力みたいなのを感じられたのはファンとしては貴重でしたけどね!カリガリのファンってハプニングやライブのクオリティのムラに慣れてるから、何でも楽しんじゃうタフさはあると思う。良いのか悪いのか分からないけど凄い鍛えられている感ある。転んでもただでは起きない…。

金沢では青さんボーカルの新宿エレキテルが聴けたし、アンコールなんてステージに姿を現さない石井さん(歌声は聞こえてきている)をファンメンバー一同キョロキョロ探すと、上手のアンプ前の謎のスペースに寝転がり、涅槃像状態で37564を歌う石井さんが無事発見されるという微笑ましいエピソードも…。

 

石井さんは圧倒的に歌が上手いです

そんな訳でこの最終公演当日も幕が上がるまで石井さんの喉は大丈夫かなあと心配だったけど、バッチリでした!!!

とにかく歌がド上手いです。

知ってた。知ってたけどやっぱり驚愕する。石井さん程、声質にも歌唱力にも恵まれたボーカリストはなかなかいないと思う…お知り合いが「コロチキのナダルくらい分かり易くいい声」って例えているのを聞いて爆笑してしまったけど、本当にあま〜〜〜いいい声すぎて、それがまた石井さんというぶっきらぼう兄貴キャラに合っていないのでギャップ萌えまで付いてくる始末!破滅!(私が)

石井さんの体調/テンションのバロメーターとして蜃気楼とデジャヴのラスト「君と死にた〜い」をどう歌うかががある事がこのツアーで分かりましたが、この日はファンにマイクを向けて「君と死にた〜い」を歌わせようとしたものの失敗、仕切り直すも上手くいかず、最後は自分で「みんなで死のうぜ〜〜」だったので、兄貴度2000%!!兄貴of兄貴でかっこよかったッス!!!ヨーソロー!!


ステージセットと演出がおしゃれ

この日のステージセットは、ボビーさんもやりたがっていたと言うスネイクピット!消防法で許可されない事も多いと青さんのツイートで知りました…。
花道がぐるりと客席を取り囲む形式です。メタリカ由来とのこと。
オープニングとエンディングにもメンバー紹介やスタッフロール等の演出があり、VJも曲ごとに入り、大変豪華な演出でした!
花道の一部は下から照明が当てられるスケルトン仕様になっていて、石井さんがその上を闊歩するともはやランウェイ以外の何物でもありませんでしたね。

そしてEXシアター、本当に本当に音がいい!!初めて岡村ちゃんのライブで行った時から今日まで、いつ行っても音が最高に良い!カリガリPAが微妙だといつも思っていましたが、この日ばかりはもう信じられない音の良さでした!!しかも2Fだとより一層いいのよ!この日、指定席を取っておいたお陰で常に演出の全容を見下ろすことが出来て最高でした!


奇をてらわない集大成的なベストセットリスト

どんだけトラウマなんだよって話ですが、大きな箱でツアーファイナルと言うと…非金属の夜…うっ頭が…という感じになってしまいがちでしたが、この日はセトリも完璧!!
ツアー中盛り上がった曲、上手く繋がった流れをそのまま持ち込みつつ、スペシャルな演出を加えると言う盤石の体勢でしたね!
嘔吐や混沌の猿が聴けたのが嬉しかったです…時代はいつでもモンキーダンス!GOGO!

美しいセトリに欠かせない冷たい雨ではイントロで事故が起きていましたが、青さんのギターは唯一無二!!
弾き間違えるとかそういう域を脱した旋律に、お、新曲か??って5秒くらい本気で思ったけど、もちろん最高です!!

ツアー中色んな始まり方があったけど、ギラギラはじまりは鉄板だな〜!エロトピア以来のグラムアンセム!


モリケンへ捧ぐENGAGING UNIVERSE

本編も終盤に差し掛かった頃、流れるシンセの音…聴いた事あるような何だか不思議な旋律、憧憬〜の狂信盤バージョンかなあ?キセキニイルのスタジオverかなあ?と思っていたら。
ああ…
石井さんが「転がりはじめ〜る〜」って歌い出した瞬間、私(2F指定席)の一列ほぼ全員が感極まって号泣しはじめました…私含め。
まさか、まさかのENGAGING UNIVERSEカバー。石井さんの歌声に遠藤さんが降臨したかの様に凄まじいことになっていた。あんなに気合いの入った石井さんの歌唱ははじめて聴きました。
「スウィングをはやめ誰よりも高く」では天高く指差していました。
これ以上ないくらいのリスペクトが込められていて、天まで届くとはこのことかと思った。サビでみんなであの手拍子がまた出来て、本当に嬉しかったです。

私はまだモリケンが死んでしまったことを受け入れきれていないといか、死んでいないんじゃないかと思っていて、ブログにソフバの事を書こうかなと思ったりもしたけど、ちがうんだよな〜そういうんじゃないんだというか、本当にまだモリケンと共に生きているという感じです。
いつでも「ヤーベイベー!ハニー!?」ってあの低くセクシーな声で煽ってくれるのです。
だからこれからも、モリケンは私を構築してくれた素晴らしき音楽の妖精として永遠です。いつまでも踊り続けます。


花結い

ENGAGING UNIVERSEの後、メンバーは捌け本編終了と思いきや、そこには向日葵の花束を抱えたモデル女性が…。花結い師 TAKAYAさんによる花結いショーがはじまりました。
モデルさんが持つ花束から1輪ずつ花を切り、髪に生けていくんですよ。初めて見ましたが素敵でした。
女性モデルの花結いが終わると今度は石井さんまで。花束から向日葵が結われて行く様はどこか厳かで、このショーもモリケンに捧げる献花なのだなと感じました。
とても美しかったです。
それに、俗っぽい発言で申し訳ないのですが頭にいっぱい向日葵をつけた石井さんはSO CUTEでしたので、ファンとしては有り難みに震えてしまいました…うっうっ

 

復活!茶番ドキュメンタリー

これにて本編は終了となり、スクリーンには「アンコールは5分後」の文字が!このツアー中に「最初からアンコール拍手されても出て行けないからしばし待て」という指令が下っているという…カリガリのクレバーさ大好きですぞ〜^^

そして5分ぴったりで拍手がはじまると程なくしてムービーがスタート。
誠さんが脱退して以来とんと見かけていなかった茶番ムービーが復活!
「実録・なぜみんなのはっきょうは発売延期になったのか」みたいな映像で、青さんが仕事の流儀みたいなインタビューでその言い訳を適当かつ大げさかつデタラメに繰り広げるんだけども、(ドイツコペンハーゲンで開かれた日本からも8万人が参加したという世界ハミングコンテストで堂々2位の実力を誇る石井秀仁さんのハミングが喉の不調により披露出来ないためとかなんとか)なげーよwwってなインタビューの最後が衝撃でした。
「ところでどうしてそんな格好しているのですか?」という質問に「6月だからですよ」と青さんが答えると、カメラが引いていきます…



ウエディングドレス着てやがる。



これは大変なことやと思うよ。

 


ジューンブライドおじさんによるトマトテロ

「6月=ジューンブライドだから」という「太陽が眩しかったから」にも勝る言い訳にもならない言い訳を元にやりたい放題するビジュアル系おじさん多すぎませんかね?
先週も発売したてのSHOXX(売上に貢献する若手しか載せたくないし生写真プレゼントで複数買い推奨でお馴染み)でナイトメア(私がハマッているアイドル)の咲人さんが着てたんですよ…ウエディングドレス。
同じ言い訳で。
6月はおじさんの女装を正当化する月ではない。最高です。最高!!!!
でもウエディングドレスおじさんバンドマンのオーソリティーはYOSHIKI!!そこだけは忘れないで!!

ムービーが唐突に終わりざわつく場内に現れる花嫁おじさん。おう、現場にも着てきたよ!!サンキュー!!
混沌の猿では花嫁さんがバスケットいっぱいにバナナをつめて花道(ex.ヴァージンロード)をウォーキング。ある種のブーケトス。きっとあのバナナを受け取ったファンは良縁に恵まれるに違いなかった。

ギラギラのラストでは、トマトを頭突きで叩き割り純白のドレスを真っ赤に染めながら客席に撒くという最狂のブライダルイベントが!!も〜〜〜最高すぎる!!!
その背後では青さんが置いたギターを持ち突如弾き鳴らしはじめるギタリスト石井秀仁が感動の復活を遂げていた。バンド活動再開から8年、とうとう石井さんがギター弾いたよ母さん!
そして花嫁のウエディングドレスを乱暴に脱がせる研次郎さん。パンク、パンク&パンク。
ドレスの下は2Fからは肌着+ステテコに見えました爆笑。
脱いだドレスを客席に投げ入れる花嫁。

クソバカゴミゲロはもはやクソバカにあらず、ヤラセロゴミゲロとして生まれ変わってしまい、楽しくヤラセロ、気持ちくヤラセロ、ヤッちゃえ〜〜〜!と、兄貴からの要望に次ぐ要望、そして応援、もう最高以外の言葉が見当たりません。
花嫁は土下バンしていました。

最後のジャンジャンジャンジャンジャーーン!と仕切って〆る所、石井さんは黒いワイドパンツをグイっと上に持ち上げ、ドピンクのタイツ向きだしでジャンプしておられました。

カオスビッグバンの中、最高のライブは終了。

なんだこの盛りだくさん。
でも組み立ても流れもコンディションも全て完璧だった。
言う事なさすぎる。

ライブから3日経った現在も復活後カリガリのベストアクトに酔いしれる人多数の様ですね。
カリガリのファンでいる限り、このジェットコースター的快感と、圧倒的センスと個性とクオリティから逃れる事は出来ません!!幸せです!!

青さんがこれからも遊ぼうって言ってくれたし、もうこれはヤるしかない!!!
みんなでヤろうぜ!!!!

 

 

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