おしろ宮殿

一寸一杯お気軽に

サマソニ2023に行った話

今年も!!サマソニ行ってきた!!8/20の東京です!!
去年久々に参加したサマソニで、これと言う推しがいる訳ではないのに久々の夏フェスの楽しさに感動したのもあり(なのにブログに書いてない)、今年も気軽な気持ちで行ってしまいました。

この物価高でチケ代も高騰する中、相対的にフェスのお得感がすごい。
下手したらヘッドライナーの単独公演より安いんだもん。

しかし今年は雨模様だった去年と違いピーカン酷暑確定だったので、夕暮れまではメッセで過ごすなど慎重に過ごしました。いのちだいじに!

13:30 WILLOW

ウィル・スミスの娘か〜くらいの軽い気持ちで見に行ったんだけど、キラキラと若く明るい才能を見られて楽しかった。
フライングVを弾きながらポップロックを歌うウィロー、可愛いしかっこいいし歌うまい。
お父さん譲りのサービス精神か、事前にモニターに「大声を出して!」等の日本語煽りやメッセージを用意してきており親しみやすさも良かった。
弟のジェイデン・スミスも出てきた!

14:40 FLO

女性3人組のボーカル&パフォーマンスグループ、90年代リバイバルという事で何となくTLCみたいな感じ?と想像していたんだけど、どちらかと言うとdestiny's childの様な印象を受けたな、歌がとにかく上手い!!!
早々に移動せねばならず3曲くらいしか見られなかったのが残念。

15:00 ちゃんみな

さいこ〜〜〜〜〜なんだけど〜〜〜〜〜〜〜!!!!!
ライブを生で見るのは初めてで曲もちょくちょく聴いてるくらいだったのだけど、余りにも素晴らしいステージで衝撃だった。この日のステージは一生忘れないかも。
素晴らしいシンガーであり、かっこいいラッパーであり、セクシーなパフォーマーであり、若い世代の気持ちを代弁するアイコンであり…凄い。

一曲目から過去に受けた人種差別を歌ったトラップの「RED」で般若のお面を付けたダンサーと和服で踊っててかっこよかった。
最初に知ったのが「美人」だったのでラッパーのイメージがあったけど、実際にはファンクや歌謡曲多めだしテクニカルなシンガーの側面の方が強いよね。
ホーンセクションまでいるバンドも最高で、ベースがビンビンするファンク大好きなのでシンプルにとても好みでした。

MCで語られたストーリーとファンのリアクションが感動的で貰い泣きしたやつ↓

"ちゃんみな"という名前や"練馬のビヨンセ"なんて二つ名もあってか、本場ヒップホップのパロディみたいなナメられたイメージがあったようで(実際私も昔はそんなイメージだった)、初めてサマソニに出た時は悔しい思いもしたらしく、ファンに誇れるイメージを築けていない事で恥ずかしい思いをさせたと振り返っていました。

でも去年のサマソニでは後ろまで皆が手を上げて楽しんでくれていて、かつて肩身の狭い思いをさせたファンにも報いることが出来たと思ったらしい。「今日も最前列にあの日と同じ顔がいます、ありがとう」とモニターにアップにされた古参のファンたちが男女共に皆泣いてて、私も貰い泣きしたわ!
ブレイクしても古参ファンを大事にするのはステージに立つ人間の鑑だよ!

そしてその去年のサマソニをきっかけに作ったという新曲?は何とポップパンクで、多種多様なジャンルを歌って踊ってラップして、エンターテイナーとして強くて惚れ惚れしたね。

英語韓国語日本語のトリリンガルだし歌もダンスも上手いし、高嶋政伸の言うところの"一流"であることは間違いないんだけど、どこか下世話なギャルでヤンキーな趣味がちゃんと残ってるところが良いなあと思いました。
洗練された本場の〜〜なんて考えず、自分が育った練馬のギャル文化をこれからも個性として活かして欲しい。
この日もMCで「ギャルだから爪長いんだよ〜」と言っていて、矜持を感じた!
マイクもスワロでデコデコで可愛かった!

16:50 SOL

SOL(日本でのアーティスト名)ことテヤン(日本以外でのアーティスト名)ことヨンベ(ファンに呼ばれている本名)!!!
BIGBANGの私の推しだよ〜〜〜!!
K-POPからっきしの私が唯一短い期間ながら好きだったBIGBANG、ライブも東京ドームで一度だけ観ました。
しかし色々あり…なんとヨンベは6年ぶりの日本でのライブだそうで。熱心な古参ファンは嬉しいよねそりゃあという感じでした。
久々に生歌を聴いたけど、すっっごい好き!!!日焼けした鍛え上げられた体に金髪、シルバーアクセサリー、安心の頭身、滴る汗と古き良き男らしさと現代的なシャレオツさのハイブリッドでよかったですね〜〜〜〜
アジアの美しさ漲る顔もめちゃタイプ、ハンサム!!
そこまでダンスのイメージなかったけど踊りもキレキレでかっこよかった。

最後はヌンコイプの大合唱、からステージを去るかと思いきやのアンコ的RINGA LINGAで大盛り上がりでした。スターだねえ!

18:05 リアム・ギャラガー

スタンドでゆっくり観ていたのだが、セトリがOASISの有名曲ばかりでびっくりした。私はOASIS直撃世代と言っても良い割にはあまり思い入れがなく、好きな曲がない訳ではないけど…という立場。
しかもリアムはBeady Eyeが短期間で解散したり、OASIS解散後はノエルよりも精彩を欠いているイメージだったので、今どんな感じなの?という恐々した思いも若干あったり。
結果的に、MORNING GLORY/STAND BY ME/WONDERWALL/CHAMPAGNE SUPERNOVA等の誰でも知ってるOASISの超アンセムを連発し、満員のマリンスタジアムは大盛り上がりでした!

それはそれで素晴らしい事なのだろうし、酷暑の中最後までモッズコートを脱がず後手を組んでマイクを顎でしゃくる様に歌う様は、老いて尚OASISリアム・ギャラガーだったし、本人もプライドがあるんだと思う。
でも私は、それでいいのかな〜〜とちょっと思ったりもしました。この流れで再結成にでもなれば報われるんだろうけどねえ…

19:45 ケンドリック・ラマー

完全なるミーハー心で是非ともこの目で見たい!!と思っていた大トリです!!
最初はバンドなし/ステージセットなし/ダンサーなしでぽつんと1人、更地ステージに立ってラップを初めたのでなんたるストロングスタイルかと驚嘆したけど、途中から徐々にアートな、滅茶苦茶コンテンポラリーで知的でお洒落な演出が追加されていって凄かった。神々しいと言って良かった。降臨してた。これがケンドリック・ラマーなのか…とわからされました。
HIP HOPはからっきしの私でも音源の時点で「すげえなあ」と思わされる才気だったけど、ステージでは更に凄いものを見せられてしまいました。
王者だわ。

ラップなのに歌詞が1mmもわからなくて良いのか?私?という気にもなったけど、それでも凄いもんは凄いや!!と思えましたわ。

ウキャーッと盛り上がって終わるのでなく、高品質で芸術的なものを見たという満足感を得てサマソニ'23を終えられて良かったです。

一応ステージは撮影禁止ということになってるんだけど、見てこれ!
ケンドリックが出てくる直前のスタンドからの光景、もはや夜景だよ。これ全部撮影しようとしてるスマホの明かりだよ!凄い世界だよね〜良いとか悪いじゃなく、もうほんと、どえらい世界だ!!と思ったわ。