おしろ宮殿

一寸一杯お気軽に

活休約2年 ナイトメアのソロプロジェクト集結「伊達漢祭」へ行ってきた話

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活休丸2年を控えたナイトメアですが、ここにきて遂に5人それぞれのソロプロジェクト/別バンドが一堂に会するFCイベントが開催され、最近は自分の推しメンバーの活動を追いかけるのに必死でバラバラになりがちだったファン達も興奮と複雑怪奇な感情の渦に巻き込まれるままZEPP TOKYOへと集結いたしました。

進まないグッズ列に人生の貴重な数時間(酒とか飲むための)を費やしながら「これが御手洗が見て心を壊したという"死ぬために並んでいる行列"…?」と黒の章*1に思いを馳せつつ、なんとかグッズだけはゲット出来ました。CDは時間切れで出来なかったけど。そして特典付きで今日から店頭販売されとるやんけワレレ(前歯むき出し)

そもそもこのイベントへの想いとか語り出したら無限スクロールの地獄記事が出来上がってしまいそうなので、各バンドの感想などを簡潔(当社比)にまとめますね!(鼻がものすごい勢いで伸びる)

よくこの5人同じバンドを16年も続けてたな!?と思える様な個性バラバラ具合、厨二病のベクトル違いが浮かび上がり大変面白かったです。何より、も~自分ただのファンなんで…べそべそ…メンバーがめっちゃかっこいい姿見られまくって感慨深さの向こう側でしたよ!

LSN

トップバッターは予想通り俺たちのギャングスタLSN!!!2018年お台場に見参したのは泣く子も売り飛ばす天下無敵の悪のカリスマ軍団!ステージ初披露となる真っ赤な衣装で登場!先日公開になったばかりのMVではついに抜刀しちゃったボスはほぼ中島美嘉NANA!!軍帽をジュリーかぶり!ドラムセットの椅子に座るやいなや脱帽!軍帽着用時間およそ7秒!ありがとう!!

セトリは前半が新曲ゾーン、後半が殺戮ゾーンでめちゃくそ最高でしたが、PARTY→cruel→LIMITは保険下りるレベルでしょ。
いてつくはどう→しゃくねつのほのお→かがやくいき
*2かよ。

RUKAさんは先日のルインスピア同窓会を経てドラムが更に初期衝動的なパワフルさに溢れていましたし(ロートタム健在だった!)、真っ赤なボンタンに口ひげ顎髭の齋藤くんはネオゴシック舎弟って感じであまりにかっこよかったし、国籍不明の物の怪枠Sugiyaさんの小柄なボディーから繰り出されるゴリゴリのベースの殺傷力高すぎるし、他のメンバーの奇怪さを気にも留めない様な麗しの正統派王子系ヴィランShinobuさん素敵だし、RUKAさんの詩の世界観と根本的なキャラが違う故に~悪を悪として解釈しない最強(狂)の雇われ刺客~的雰囲気のキラキラkillerキャラな揺紗くんが今日も最高でした。
あと新曲『Bug's Life』のイントロかっこよすぎません!?!?

もういっ怪があったのも嬉しかった!出番終了後、付近の他メンバーファンの方々が「怪2回目が来た時、このまま10回とかやったらどうしようかと思った…」って不安そうな顔をしていました。悪名轟いてて笑う。

BULL FIELD

魚釣りが趣味で実家が農家で本名に馬がついていてソロの名前は雄牛…これ以上ない程に生命の息吹を感じるNi~yaさんのソロプロジェクトがついにスタート!!
いやシンプルにウルトラかっこよかった。
一人遅れてソロデビューという状況になんとなく皆微笑みながらの見守りスタートって雰囲気だったし、Ni~yaさんの弾き語りと言えば長渕のイメージがありすぎてセイッセイッて感じだったけど、ダークホースにも程があるわ!!!(また動物が混在してややこしい)
一曲目、いきなりベースソロのインストゥルメンタル曲で、あ、これやばいやつだ!!って肌で理解しました。会場全員がNi~yaギャになっていた。この日一番歓声を浴びていたのは間違いなくNi~yaさんだった…。

そもそもまず会場に入るなり「何この反町隆史みたいなハスキー美声のかっこいいロック…」とこの日限定発売されたばかりのお披露目デビュー曲がBGMで流されていることにファンは震えましたし、まさかNi~yaさんがボーカリストとしてこんなに魅力的なボイスだとはあんまり想像していなかったので、ぼかぁびっくりしたんだな…あっあっ(むせび泣き)

私事ですが楽器の中でベースが一番好きで、アンプ前でベース音を浴びている時が一番幸せなのでもう言うことなしです。直球ロックなのにベースはちょっとテクニカルなのが痺れる!!Ni~yaさんベース上手い!脚長い!ネックも長い!宇宙の支配者!!!!

Ni〜ya manの曲もやってくれて嬉しかったです。あのベースソロタイム、ウッホウホじゃないですか??メアの『惰性ブギー』とか『the LAST SHOW』みたいなジャジー感から咲人さんRUKAさんの曲とともにミュージシャンとして育って来た感じがしてほんと好きです!だけど作詞がV系界のマドンナことHAKUEIさん作だから、Ni~yaさんが歌うとなんかちょっと不思議でよかった…うふふ。

あとサポートメンバーの衍龍さんがBIGBANGのよんべに似ててかっこいい!!!

GREMLINS

グレは楽しい!
Hitsさんの第一声から「なんだこの人むちゃくちゃ歌上手いし声がいいぞあと顔がかっこよすぎて毛量がえげつなすぎる」とその魅力に目をむいてしまった。毛量どうなってんだ(2回目)
魅せ方を知るエンターテイナー4人組って感じで、とても安心して身をゆだね一緒に楽しめる感じ、素晴らしい。
セトリも新しめの曲中心で意気込みを感じてよかったし、新曲の『Hungry』もめちゃくそかっこよかった!

あとやっぱり王道のギターハモはいいなあと。美月氏とアクターChiyu氏も、終始BULL先輩のモノマネしててふざけてるんだけど、ベースは上手いしシャウトはかっこいいしで底力あるのがニクイですよね!

ひっつーは本当に声が甘くて歌も上手いし、何個魅力を持って生まれてくれば気が済むんじゃい不平等の化身かって感じです。
今年はあまり活動できなかった様だけど、このあとのテーマ別ワンマンを始め、心機一転の新たなる活躍に期待!私はバッカス騒ぎの日にお邪魔します!

JAKIGAN MEISTER

音源は聴いていたけどライブでは初邪気眼でした。
とってもよかった!
今まで"多才で多彩ゆえに今一つ何がコアなのか分かりづらいイメージ"を持ってたんだけど、スッと理解できた気がしました。印象としては"喋ると様子のおかしいフェティッシュ男性による歌謡ごった煮ロック"って感じ!グッと好きになれた!
咲人さんて、「喋らなければ美人なのにな…(イケメン笑い)」が向けられるべき世界チャンプなのでは??
エロすぎて新入社員が仕事に集中できないフェティッシュバリキャリ女性みたいなクレイジーにビューティーな風貌、1曲目のAメロが始まる前から変な煽り入れてくるズコーッとくるその辺のニーチャン感、美人なのにふざけて滑ってしまう"残念"感(咲人さんのタイプの女性像ではないのでしょうか)、拘りぬかれたギタープレイの音楽オタク感、どっしりしたリズム隊とベテランキーボディストに支えて貰っている姫感、なんかいろいろ面白くて、咲人さんという個性を感じられてアハ体験しました。
咲人さんの多才だけどどこか不器用な感じ、前向きだけどどこか陰気な感じ、いいですね。
ルーパーを駆使して一人でギターの音を積み重ねていくのがめちゃ良かった!!!
あと、期待していた『名状し難いほど有り余る邪気』の暴れ楽しさはさすがでしたね。

そしてJAKIGANにはNi~yaさんも。目の前で弾いてる姿を見たけど、ピック弾きしながらスラップも交えててあと指が長くて涙出るほどかっこよかったです…(手を合わせる)

TAKE NO BREAK

まさかの大トリ!ボーカルってバンドにとってお父さんみたいな存在なんだなとこの後のアンコール含めて思いました。お父さん立てて貰ってるなと、そしてしっかり頼れるなと。やっぱり他の3人はゾジーさんの後には歌えないよね、よく考えたら。
いやあジーさんの歌声があまりに仕上がっていて、とてつもなく嬉しかった!声が出てただけじゃなくて、ビブラートかけるとすぐ音程が半音ブレるイメージだったのがピッチも安定していた気がする。
やっぱりゾジさんの歌だよなあ、魅力が凄い。なんと言ったらいいか。ここにいるファンのほとんどがゾジさんの歌を聴いて育ったんだ…みたいな…パパ… 登場したマイクスタンドのサイズ感にシルバニアファミリー感あったけど、パパはパパだよ…!
EDMなサウンドもこの流れだとめちゃ主張が強くて良かったです。
YOW-ROWサウンドは私としても馴染み深いので、私が普段聴いている音楽に近いところにあるはずのテクノ!トリに相応しいパワフルなステージだったです!

まさかのアンコール…

テクノの出番終了後も当然鳴りやまないアンコール。ファンによっては、アンコでセッションでのメア仮復活有り得るんじゃ?と予想している人もいましたが、けじめの為にメンバー5人で集まることすら避けてきたのにそんな中途半端なことせんだろうと私は思っておりました。
ので、結果としてNIGHTMAREの文字を背負い『Quints』をBGMに5人並んで最後の挨拶をしたのには言葉では表現できないくらいめちゃくちゃ吃驚しましたし、複雑な感情が沸き起こりすぎてファーーーーーwwwwwwwってなったけど、RUKAさんがどちゃくそかっこよくて脚が細くて淳ちゃんの尻の割れ目にお祈りハンドスラッシュかまして帰って行ったので落ち着きました。変わらないたった一つのカンチョーの切れ味・・・†

約2年ぶりに5人が並んでいる姿は、嬉しくない訳ではないけどそれ以上に押し寄せる感情の種類が多くて大変でしたわい!!私としては、ソロ活動している間もナイトメアとしてのパッケージで応援して復活を待っていてくれてありがとうという、素直な謝意の現れだったのかなと思う事にして受け止めましたが、NIGHTMAREの看板を背負いながらもまだNIGHTMAREは出来ないと突き付けられた様で、ちょっとカンチョーワールドカップ出場選手のRUKAさんがいなかったらしんどかったかもですねあれは!
でも復活が前向きかつ具体的に検討されはじめているからこその小出しだと信じたい!何も復活の目処立たないわやる気ないわで、あんな風に5人で出てこないと信じるよ。
おい運営!無理やりな新アー写を黙ってTwitterのヘッダーにするのはやめなさい!!ファンが必死に閉じ込めてきたメンヘラハート藪蛇だぞ!

まあそれにしても「推しの顔がいい」は、過呼吸になった時の紙袋みたいな効果があることがわかりました。あのアンコール、くぁwせdrftgyふじこlpってなった後最後は「推しがかっこいい…」って自分を宥めている人たちを散見しましたよw

その他の思い出

事前に"LSNのみペンラ禁止"と張り紙するくらいNOTORIOUSにMODO NOSTRAを貫くLSNが、ご家族の皆さんにより間接的に汚された瞬間に愛を感じました。
咲人さんの珍コール&レスポンスコーナーで、YMCAとU.S.A.のはざまみたいな (´ム`)L・S・N!L・S・N!コールがあったのもですが、個人的にはまさかひっつーに煽られLSNタオルを湘南乃風ばりに振り回す日が来ようとは。
後輩のインナー洗ったお前 家庭的なNOTORIOUSがタイプの俺 一目惚れ…
(替え歌がしたいだけ)

 

*1:幽遊白書より

*2:ドラクエのトラウマ

体育会系懐古主義の仕上がりすぎたLuinspearを堪能させられすぎた2日間

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2018年9月20日/21日…高田馬場AREA…(RYUICHI的入り)
現ナイトメアでLSNのRUKAさんと、現GOTCHAROCKAで元ヴィドールの樹威さんが、10代の頃に組んでいた一部には伝説のバンドLuinspear(ルインスピア)の曲を同窓会的に演奏して懐かしもう、みたいなコンセプトだと思っておりまして、ファンとしても推しのルーツは知りたいですし、普段とは違うプレイが見られるのも興味深いですし…そんな軽い"同窓会を覗きにいく"くらいの気持ちでチケットを取ったのですけどね…!

蓋を開けてみれば、メンバーこそ足りていないものの2夜限りのLuinspear完全復活、そんじょそこらの生半可な復活よりも恐るべき完成度での脅威の全15曲でした。驚愕!!!!!

LuinspearはCDをバンバン出していた訳でも売れていた訳でもなく、ほんの1年くらいしか活動していないマイナーバンドだそうなので(そんなバンドの曲をある程度成功している2人が大々的にやろうと思い立つのも普通に考えると???なのですが…)音源も譜面などのデータも殆ど残っておらず、それを我らがスーパーマンShinobuさんがVHSを見ながら譜面に起こして再アレンジなどをし、シンセなどの同期も作り直したときいて、だったらせいぜい4,5曲で、あとは思い出話トークかなあ?と予想するじゃないですか。
何よ、15曲って(白目)
トークを入れて2時間って、LSNのライブより長いじゃん。

RUKAさんが「ドラムを覚えられる気がしない」って言ってるのを見て「またまた〜自分で言い出したくせに〜がんばがんばっ٩(๑˃̵ᴗ˂̵๑)۶ 」みたいに軽く流していたのですが、終わってみれば「よく覚えられたな(真顔)」って感じでした。

RUKAさんの昨今のドラムプレイと言えば、自分の得意なプレイ・気持ち良いプレイを熟知しているこその外連味のないミニマルさ…って印象でしたが、若かりし瑠華少年の恐い物知らずでアグレッシブなアレンジをそのまま再現してくれた結果、見た事のないRUKAさんのプレイの引き出しがバンッバン開いててめちゃくちゃ震えまくりました…!!!
セトリ中、『Alpha』『Memento』は樹威さんボーカルのLSN曲だったのですが、こちらも普段のライブでそんなドラムプレイしてないよね!?!?って気合が先走る様な激しさで呆然としつつアガりまくりでした。
霊光波動拳を使って玄海が若返った的な…瑠華さんのCVは林原めぐみ…。
RUKAさんは今は自分がパワーとスピードのアグレッシブプレイは得意ではないのを熟知した上で、曲を活かすドラムを叩いているのだと思うのですけど、若い頃は"目立つプレイ!!"とかもモチベーションだっただろうしなあ…!
そうそう、この日は高橋まことさん憧れのロートタムもセットされてましたよ!

そんな感じで、当初の予想を遥かに上回る手抜きナシのスーパーLuinspearを2日にわたって堪能させて貰い、大満足もいいところでした。
サポートのShinobuさんとtabokunさんの超絶安定した完璧プレイと、樹威さんの抜きん出た歌の上手さがあったからこそ、初めて聴く曲でも曲全体を把握して楽しむ事が出来ました。メロが素晴らしい曲が多くて浸れたよ。
90年代を第一次バンギャ期として過ごした私的には、アッーー懐かしッアーーみたいなもんどりうちそうな感覚もありましたし…若い子がどう聴いてたのかは知らんけど!!

RUKAさんは過去のインタビューでご自身を懐古主義だと断言しておられましたが、それにしたって懐古のレベルが違うと言うか、懐古する為に今から全力でフルマラソンをする、みたいな。ただソファーに腰掛けてお茶でも飲みながら「昔は良かったね」ではなく、命がけで懐古するみたいな…体育会系懐古主義って感じで、独特すぎてもうほんと、好きです。最後はそこに帰結する(にっこり)
RUKAさんにはRUKAさんにしか分からないモチベーションがあって、その為なら決して手を抜かず労力を惜しまないという印象はずっと変わらずですね。

一体なぜ自分は今ここでこれを聴いているんだろう…??という沸き上がるクエスチョンとともに、確実に"仕上がっている素晴らしいもの"を聴いている喜びが入り交じる、これまでにない経験でした。

トークも思ひ出ぽろぽろで実に楽しそうで、初日の映像を帰宅後に酒呑みながら見て号泣したというヤバめのRUKAさんは終始キャッピキャピでした。樹威さんは当時の歌詞を「浅い!恥ずかしい!いや!」と照れたりしてるんだけど、RUKAさんの辞書には黒歴史という文字がなさそうなので全肯定。過去を愛しているRUKAさんは素晴らしいよ…みんな照れ隠しに否定しがちだけど、良いことだよね…。
そんな照れつつ楽しそうな樹威さんは、喋るととにかく気さくなおっちゃん風で大好きです。見た目のキラキラさや歌の上手さとギャップのあるご近所感すらあるフランクさ。

そんな感じで、\RUKAさんに付いて回ると面白い事に出くわす/がまた更新されてしまいました。昨日、待ってましたなCHAOS PARTYの予定も発表されましたし、まだまだふるい落とされない様にしがみついていきたい所存です…。

最後に、せっかく2日間同じセトリを聴いて曲を覚えたので印象をメモっときます!またいつかやるかもしれないし!

  • 『Isis』あゝ90年代って感じでとても好き。初期MALICE MIZERみたいだなと現場では思った。YouTubeにある当時の音源だとそうでもないんだけど…。
  • 『Grand Cross』オルガン+V系特有のツタツタツタ曲で染みいった。悪いぞ!って感じで好み。
  • 『さくら~絶望の悲愁華~』瑠華さん作曲!のちにわすれな草を作る人だなあと言うバラードセンス!メロが美しすぎる!
  • 『Over』ルインスの前に樹威さんがやっていたRaisonneというバンドの曲で、二人がお世話になったKAZUYAさんという先輩が作った曲とのこと。アッパーな明るい曲なんだけどこの曲が一番RUKAさんのドラムが気合迸っていてかっこよかった!
  • 『Secret Veil』疾走感があってアンセムぽくて好き。本編最後にやった。

2018.09.14 銀河たちvs犬@新宿LOFT

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もしくは、銀河曰く、石たちvs青たち、でした!
第二次XA-VATの解散でも散解でも解体でもない"退散"ライブでもあり、マリス→カリガリ→ザバットと続く怒濤の石井さんマルチ活動最終デーでもあり、中2日で新宿LOFTへ行って参りました。

ヘクトウは初めて見たのですが、大正浪漫みたいなテーマがあるんでしょうか!MVでしつこく撃たれまくる青さんに笑い、サラサラストレートの黒髪ヅーラーにも少し笑い、石井さんがカッコーを見て「こんなに弾けるのかと驚いた、カリガリでも弾いてよって羨ましくなった」と仰っていた通りギタリストしていて驚愕!!こんなに弾けるのか!!数日前に同じ場所でスペーシー狂騒曲を聴いたばかりなのに…。
お会い出来るのを楽しみにしていた美女ベーシストの中西さん(美)、アレルギーのライブ以来でしたが素敵だった…その後ろで今日も暑苦しい(褒めてる)ドラムを叩きまくる中西さん(ゴ)も、やはり正式に在籍しているだけあってカリガリの時よりぴったりと合っている感じがしてよかったです!
写楽さんはデカかった!

続いて登場したXA-VATがこの日も飛ばしたイケイケな出で立ちすぎて、ちょいワルファッションヤクザwithキュートな愛子様の絵が最高でした。ヤバい風貌の男達with可憐な1輪の花って構図はどちらのバンドも共通ですが、いやーよいですね。見た目は花だけどお二方とも実力はどっしり骨太なのがクール。

そして先日鶯谷であったワンマンとは違いこの日はフロアは大圧縮の大盛り上がり!!石井さんもハイテンションが続いていらっしゃるのか半身ダイブをキメまくり、最後には自らTシャツをめくり腹筋タッチ会を開催!!乳も腰もまさぐられておりましたが!サービスタイム!!

『XA-VEST』の「元気いいねブチ込んでやる〜ぜ〜♪」(今の今まで「現金でブチ込んでやる〜ぜ〜♪」だと思っていました)の部分をしつこくKöziさんがモノマネしていたのですが、曲がはじまると石井さんがKöziさんにマイクを差し出しその部分を歌わせていて可愛くてにっこりでした。

そんな感じでめちゃ熱な2マンでございました。
退散したXA-VATですが「7年ぶり?とかにやるバンドとは思えない、XA-VATってこんなに格好いいバンドだったんですね」と石井さんも仰っており、またやりたいとも言っていたので、パンピーは首を長くして待ってますね!

cali≠gari 25周年FC限定ライブは情報過多で楽しかった

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久々のカリガリは25周年記念で空前絶後のメガヒット曲オールスターなセトリでした!
かっこいい新曲をコンスタントに出して、盛り上がり定番曲がどんどん更新される素晴らしい活動状況だからこその、久々の懐メロセトリって感じもしましたね。25周年なのは実は青さんだけなので、青さん曲中心のセトリで良かったと思います!
とにかく全体的にFC限定のスペシャル感があって楽しかった〜。
石井さんはマリスから中1日で甲子園球児ばりの登板だったので、LOFTアルプススタンドから明らかにアルファベット歓声\Shuji〜/が飛んでいました。

個人的には体が目覚めるのにかなり時間を要し、今からやぞーー!って感じのアンコールでせんちめんたる咲き乱れられたのが楽しかったなぁ!石井さんもこの日はテンションが高く「目には目を歯には歯を」の部分をあんなにシャウトしてくれてるの久々に聴いた気がします。マイク向けて知らんぷりする時もあるのに!コミュニオンウィズニムロデーッが後引いてますかね!?ありがとうございマシェリ

出で立ちも80年代NYに転生したフェルメール真珠の耳飾りの少女と言うか、つつみ込まないタイプのMISIAと言うか、素晴らしくオシャレなヘイヤースタイルでした!久々にめちゃくちゃ喋ってくださり驚いた…主に糖質警察としての青さんへの詰問がメインでしたが。青さんが本当にSNSでのアピール通りにダイエットしてるのかに懐疑の目を向ける石井さん、既視感あったけど分かった!!水曜日のダウンタウンの、クロちゃんのツイートを見守る番組の目と同じです!

テンション高いままに『紅麗死異愛羅武勇』のイントロが同期と合わなくて失敗すると「GET THE GLORYやろうよ!!」とラフィンノーズを突然歌い出し、曲中もゲッ!ゲッ!ゲッザグローリー!と煽っておられました。石井さんは元ネタもギャラも教えてくれるオープンマインドファッショニスタ…。


GET THE GLORY / ラフィンノーズ

あと研次郎さんが格好良すぎてびっくりしました。研次郎さんが超ハンサムで背が高く手足が大きくてかっこいいのは周知の事実なれど、ブランクがあったので耐性がリセットされており…特にオーバーナイトハイキングの薄闇に浮かび上がるお姿、ギョワーッハンサムーーーッとるーみっく絵でちゅどーんな感じでした。
ただちょっとベースの音が小さくて悔しかったなあ、下手にいたのに;;
下手に居る時ばかりは研次郎さんの音しか聞こえないくらいブリブリと凶悪な音を浴びたい!!

そしてライブも去る事ながら一番驚いたのは、生きてきて一番、地味で突然のニューアルバム発売&ツアーの告知を受けたことです。
今まで大したお知らせじゃなくても終演後のスクリーンを使って大げさに発表してたじゃん…??年内にニューアルバム発売とか予期せぬ吉報すぎて嬉しさとともにこの時は困惑しましたよ!
さすがの石井さんも「いや俺だったらですよ??まず最初に音源の発表しますよね…わけわかんねーツアーの発表より前に(チベスナ顔)」って感じにツッコんでおられました笑う。
まあこの緩さがいいのかな、スペーシー狂騒曲もまた、ああ実家に帰ってきた…って感じで母なるオーシャンを感じますし…。青さんがどれだけ前衛的なギターを弾いても驚かないけど、この日の石井さんは自分で書いたド定番曲『踏』の歌詞をテキトーすぎる間違い方したりして面白かったな。記憶は空。

そしてこれを書いている今日も、XA-VATとヘクトウのライブに行けるんですから、IG活動が捗りすぎます!石井さんの様な才能と魅力の塊に出会えてとってもラッキーマン以外の何者でもありません!

MALICE MIZER 25周年ライブを石井さんゲストボーカルで観てしまった

MALICE MIZER 25周年スペシャルセッションを見てまいりました。
追伸どころか本編、僕は死にました。
青さんの関係者づら(関係者なのですが)したTO匂わせ予告ツイート通りになってしまった…。

石井さんがマリスの初代ローディーであったことは公式の場ではほとんど語られておらず、ライブ中に具体的エピソードを聞いてやっと現実感がわきました。それを言うならでsakuraさんとkamiちゃんがそこまで深い仲であったことも、90年代当時あまり耳にする機会がなく驚きました。(マリスブレイク時はsakuraさんの立場が微妙だった時期なので、そのせいかもしれませんが…わはは)

バ、バ、バ、バ、バンギャちゃうわ!と言いがちな私ですが、メジャーデビュー前後のめちゃくちゃ勢いがあったマリス直撃世代だったのでFCにも入っておりました。ライブやイベントにもよく参加していたので、中高生だった私に「二十数年後のお前はまだmana様の網タイツをオペラグラスで凝視してるぞ。しかもドラムは元ラルクのsakura」と教えたらどんな顔するだろう…青春ってアンドゥートロワジャンプ…†
そう、ラルクはその更に前にファンだったので、ほんとはsakura"さん"とか一度も呼んだ事がなくて変な感じです!!

3人のゲストボーカルは、KAMIJO、Hitomi、Shuji…代表バンドを並べると、Versailles、Moran、cali≠gari……大地真央の周年イベントに宝塚OGに紛れて大駱駝艦の人が呼ばれてるくらいの浮きっぷりですよね本来。そう例えるなら本来は大駱駝艦に居るのもおかしな人で、ミステリアス&ややこしいのですが。初日のMCで石井さんもご自分のこと「俺だけ外様なので」って言っておりました!

石井さんの担当曲についてあれこれ予想していましたが、
誰も『ILLUMINATI』でボアズ*1ダンスまで当てられた人はいないのではないでしょうか!
『記憶と空』は期待していたし予想もしていましたが!そして期待以上に素晴らしく大変嬉しかったのですが、ツクテーン(ILLUMINATIイントロ)ってきた瞬間のIGの狼狽えっぷりったらなかったです。
「ウォ〜ウォ〜服を脱ぎ〜♪」と歌い出した瞬間、鞭を持ったmana様の下半身にShujiが腰をくねくねと押しつけ踊り出しマシェリンーッ
mana様の方が背が高くていらっしゃるので、これは…オネショタ…?みたいなマイナスデカダンスイオンも噴き上がっており、間奏のボアズダンスがまた…Shujiのボアズにmana様が接近3ピクト…Shujiの背後には…ハッ…あなたは…あなたはKözi!!!!いつもお世話になっている青空しゅーぢこーぢの気さくなこーぢさんではなく、Közi!!!!!赤いカリスマうおおおおん;;追憶の欠片が眉間に突き刺さって死にました。
そんな訳で、Köziさんと反対方向をビシッと指差し確認するキメのダンスに完全に出遅れる石井さんではありましたが、2日目はきれいに揃っていたとの目撃情報も得たのでDVD発売に期待したいと思います!

MCの詳細なレポなどはまともな皆様におまかせするとして、来来来世のcali≠gariの分までたっぷりMCをしてくれた石井さん、先輩には従順な体育会系!
mana様から「Tetsuそっくりで凄い」、sakuraさんから「TetsuがILLUMINATIを歌ったらこうなるんだと思った、俺今一緒にバンドやってるけど」とまでコメント頂いておりましたが、私的には吉川晃司みが強かった!あとTetsuさんモノマネはaieさんのが上手いぞ!

Yu~ki伯爵もお元気そうかつ相変わらずお優しそうで何よりでしたし、sakuraさんが久々に大舞台でがっつり叩いてる姿が見られて…と言いたい所だけどほぼkamiちゃんで仰天しました!マジ憑依していた!素晴らしすぎた!マドリガルで、kamiちゃんのシンバルを叩いてミュートするmana様が2018年に見られるとはなぁ…。
そしてやっぱり、mana様とKöziの青と赤のコントラストが背中合わせになった時のあの特別なマジカル感は感無量でしたね。

石井さん以外のゲストも初めて拝見するので楽しみにしておりました。
KAMIJOさん、どんな豪華な服で出て来るのかしらと期待していたら部屋着(貴族の)みたい格好で出てきて、ホームすぎて天蓋付きベッドでじいやに布団かけてもらう時の服で来た…って思いました。そんな部屋着(貴族の)のガウンですらひらりと華麗に返すのを見て、これがオーソリティーであるはずのマリスメンバーにすらパリいじりされる男…!って感じで圧倒的でした。流石すぎる。

HitomiさんはRUKAさん(イケメンクイ)が言うだけあって超おきれいな顔をしてらっしゃって、歌声も3人の中で一番Gackt寄りの太い感じでよくマリスがお似合いでした。
2日目のMCで石井さんがHitomiさんをカワイイと言っていた事がバラされたそうですが、そう言えば昔、誠さんと2人でV系雑誌見ながらどの女形ならイケるかみたいなトークしてたな…と思い出しましたよわはは。

アンコールはアンセム『ma cherie』!石井さんが両手を広げて「マシェリ!!」って歌ってくれたから今日から俺達みんなマシェリだぞ!!!自信を持って生きていこうな!!!
最後はKAMIJOさんと手を繋ぎお辞儀をするなすがままの石井さんも見られてしまいました。

マリスも楽しかったですがZIZとMoi dix Moisもよかったです。
ZIZの『Seraph』カバーが爆裂アガッた…!!koziさんの曲をkoziさんが歌った!ZIZのサイケデリックハイテンションカオス感もあって、迎えに来たセラフ、MCハマーみたいな格好してそうだったのが最高でした。アバンギャルドバブリーパンク天使に殺しておくれ〜〜^^ってドル紙幣指に挟んでお願いしたい。

Moi dix Moisは完全に初見でしたが、mana様がヘドバンしてメロイックサイン突き立ててるのを見て驚愕しました。エレガントなお姿しか記憶になかったので!サウンドはシンフォニックメタルと言うのでしょうか、噂通りの激しさと圧倒的様式美!mana様がギターをバッキングしてるの見て超びっくりだぞ〜〜!

とにかくみんな、もう少し健康に生きてまた耽美なるカオスが見られる日が来るといいなと思いました。人生何があるか分からなすぎる。

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撮影タイムに撮りました。

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部屋に貼ってた記憶が甦りマシェリ

*1:「ボアズを口にくわえ揺れる胸も躰も永遠に操られて」とmana様がGacktの股間に顔をうずめ頭を揺らすダンスがあまりにインパクト大の為一般的にOTNKのことだと考えられている

2018.09.05 松下優也 BLACK NEVERLAND @Shibuya WWW X

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2012年6月のツアー2Uファイナル以来約6年ぶりに松下優也くん a.k.a まっつんのソロワンマンライブに行って参りました。
かつて見たライブよりもっともっと格好良くなっていて、圧倒的に楽しくてアガりまくってパーリナイにも程がありました!!!

なぜ6年ぶりかと申しますと、もともと松下くんソロのファンだった為グループ活動を追いかけるのに二の足を踏んでいたこともありますが、一番は環境の変化(私がバンギャってしまったり、ニコイチで追っかけ活動していた友達Fが出産子育てに追われたり)が原因でございまして…。決してアガッた(バンギャ風)とか降りた(J風)とか他界した(アイドル風)とかそんなつもりはなかったのですが。

で!先日メタルマクベスを観まして!!それもなんと2列目ドセンというスーパー砂かぶり席で、久々に歌って踊る松下くんの魅力を目の当たりにし「なんてこった更にかっこよく可愛くキレキレになってやがる」と驚愕しまして、ソロワンマンが近いぞと知ればそりゃたけし走りで駆けつけますよね!!

今回のコンセプトがまた好みで!「BLACK NEVERLAND」とタイトルが付いておりまさかの黒服限定GIG。慣れてた。慣れてるけどまさか松下くんから黒服で来い(誤解)と言われる日が来るとは夢にも思わず、急いでコンフュージョン*1で服を調達しなくてはと慌てて山の手線に飛び乗りましたが、コンフュージョンは25年くらい前に撤退していたのを思い出したのでイエローハウス*2の階段を飛び降りました。うっ頭が…

オペラが流れ、幕にはベックリンの死の島を彷彿とさせる絵画のプロジェクションマッピングがなされ、これはもう死神が千の魂とか集めちゃうやつなのでは感が漂いつつの、幕が上がるとメタルマクベスみたいなすんごい厳つい椅子が。そして登場した松下くんが赤いジャケットを着ていたので5度見くらいしました。おい黒服はよ!!?
何度か衣装チェンジしたけど、ゲストのSHUN君含め、GUCCIを着ざるものb-boyにあらずって感じのGUCCIっぷりでした!!
それはさて置き瞬時に目が覚める圧倒的魅惑のダンスのキレとかっこいいボーカルに目はハート頭はフットー!!YES!!!!
ダンサーの皆さんも目元黒塗り&黒口紅でめっちゃハーコーなゴスで、GOTH×HIP HOPってめちゃくちゃいいなと夢が広がりました!!

前述した親友Fちゃんと一緒に行ったのですが、Fちゃん、出産と子育てで2年以上お酒を飲んでおらず心配だからって、1ドリンクのビールも半分残して私に渡してきていたのに、本編終了頃には楽しすぎて頭おかしくなって「おいもう一杯飲むぞ!!」ってドリンクカウンターに消えていきました。子育て中の自粛モード主婦に飲ませるほどアガるライブ!!!!
そこから打ち上げ(急遽強行開催、子供預けてるので1時間だけ)にも行っちゃったよ思わず!!そう、そう言うことなんだよ!!!子育てワンオペでもし酔ってしまったら不安だから…とかなり真面目に消極的モードだったFちゃんが「まっつんかっこよすぎて最高すぎて飲まない訳にいかなかった」と言ってました!!乳児&幼児子育て中の主婦に我を忘れさせる!!これがプチョマダファッキンヘンザってことでしょ!!マジ最高のパーリーだったわ!!!は〜〜〜(余韻)

ゲストにSHUN君も来てくれて松下くんもとても楽しそうでした…。
X4の曲から、懐かしいソロ曲(アレンジはEDM風にリアレンジされていてびっくり)まで色々聴けて大満足でございました!『Bird』を歌った時、でっかい鳥籠のプロジェクションマッピングがされていたのには笑った。GUCCIを着た悪魔。PRADAではなく。

トークは相変わらず気さくで衒いのない関西のニーチャンで、そこもお変わりなく大変嬉しかったです。色んなお仕事されてますけど、どんな仕事も自分の与えられた役割に前向きに取り組む姿勢の松下くんはマジかっこいいですよね〜。

"歌って踊れる男性ソロ"は日本ではなかなか貴重なので、デビュー当時は鳴り物入りと言うか、レーベル側が売り出したい型にハメられていたと思うけど、あれから幾年、無邪気なくらいのb-boyっぷりをアイドル性と良い感じに融合できていて、とてもとても楽しく、格好よく、キラキラと可愛らしく、それでいてイルでドープでした!!

ダンスもただ上手いだけじゃなくてちょっと個性的なんだよな〜〜!動きとか、舞台で群舞していても「あ!まっつん!」とすぐ分かる、上手く言葉に出来ないけど目を引く不思議な魅力が…。
歌声も、R&Bに多いハスキーで囁く様なハイトーン、歌い始めに母音をひっかけてもたつく様な歌い方〜…と思いきや、凄く独特の声質ですよね。
スマートそうで結構な個性を放っているところも好きです。

そんな感じで、Fちゃんの子育てペースに合わせつつ今後もソロライブには参加していけたらと思っています! 

U ~BEST of BEST~

U ~BEST of BEST~

 

 

*1:原宿竹下通りで黒服を売っていた店。LUNA SEAの衣装とか作ってた。現在は多分綿飴屋になってる

*2:現在も原宿竹下通りで黒服を売る現役の店、地下にある

A9 14周年ライブで王子のおもてなしにワンマン初参加者が感銘受けまくった話

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A9 14周年ライブ in STUDIO COASTへお邪魔してまいりました!
ライブを観るのは2回目、ワンマンは初参加というドドドド新規にわかですが、会場に着くやいなや、冷たい麦茶は提供されてるわフードコート出てるわ物販窓口は沢山あるわ顔の良すぎるパネルは展示されてるわ(城だから肖像画と申し上げた方が良いでしょうか)で、ホ、ホスピタリティ!もてなされてる!!と王子 in the キャッスルの破壊力に戦きました。

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何やら仕掛けてくるんだろうなとは予想しておりましたが、ライブは想像を超える驚きの連続で、今までありそうでなかったハンサム×演劇×バンド×ダンス×茶番×ハンサム×ハンサムの、A9ランドシアターでありました。
もしやと思ってはいたけれど、まさかマジで演劇が始まるとは…5人の王子が魔王(CV.鈴木達央)と戦うベタストーリーは突然にで、"ライブを進行しながら客席との一体感で苦難を乗り越える"システムは、さながらオフブロードウェイミュージカルの『ALTAR BOYZ』を彷彿とさせました。

14周年記念ライブでこれをやっちゃう挑戦的な王子覚醒状態、暴走とかチャチな言葉で片付けんじゃねぇって感じですよ!!自分達の可能性を無限に試せるハンサム熟練戦士達の"強い"エンタメだった!

1曲目から『UNDEAD PARTY』でアゲアゲのアゲで始まり、『Adam』『F+IX=YOU』と最初から"今の俺達"をぶつけてくる感じに好き〜〜初っぱなから好き〜〜と、キャラの立ちすぎた美しき5人のフォーメーションにぴょんこらしていると、踊ってみたでお馴染みの『CASTLE OF THE NINE』が始まり、初めて見る生ダンスに購入したばかりのペンラ(ド新規ゆえメンバーDDですが虎さんの黄色を購入)を交通整理ばりにブン回していると……
大量に吹き出すCO2とともに曲は中断、天から魔王の声が宣戦布告をし、ヘッドセットマイクを装着したメンバーの演劇がはじまりました、笑う。

何気に五人とも演技が上手いのが地味に面白かったです!ナオさんでズコーーッて笑いを誘う所も含め!
将さんが「黒歴史にならないように頑張った」みたいなMCをアンコールでしていたけれど、終わってみるとこれは七色歴史ではないですか!!ハゲが七人並ぶと虹が出ると言いますが、タフなハンサム王子が5人並んでも虹が出ることを知りました!!🌈
王子+信念+愛×勇気=無敵!A9メソッド!!

ちょっと暑苦しい気分を語りますが、世知辛い世の中、年取るとさぁ、若い頃より衰えて、生きるために過去の栄光に縋る自分を肯定して、色褪せていく………なんて嘘っしょ…!!!だって昔、私が「キラキラ気取りのV系が!な〜にがネオじゃ!」ってド偏見でm9(^Д^)プギャーしてたバンド達、その中で今も前線で戦っている、死線乗り越えて来た系バンドは、めちゃ面白いことやってるよどこも!!
この日のA9からも、何年やってても新鮮に輝けるという希望を貰った感じで、やたらめったらホットホットな気分で帰路につけたのでした。幸せだったなぁ!

帰り道、水道橋博士がテレビ番組『オトナの』で岡村ちゃんヒロト君の憧れの人)にアドリブで歌うよう仕向けられて「俺は今〜生まれてはじめて〜こんなことをやっている〜♪でも大人になったら〜♪こんなこともできる〜♪できるんだ〜♪!!」って歌った場面を思い出したよ。出来ないこともやれちゃう可能性がオトナにはあるね。無限に広がる14年積み上げて来たA9“オトナの”余裕、体感させて頂きました!
そしてあんなにV系を毛嫌いしていた私が辿り着いた場所がA9のお城なのだから、長生きしてみるもんですね。(沙我様と同い年な気がします王子に年齢なんてないのかもしれませんが)

そして忘れちゃならないのが、ひとたびバンドとして演奏すれば安定感は素晴らしく、バンドとしてちゃんと格好良いからこそ脇道にドリフトしても成立するんだろうなと思いました。
ヒロトくんの、見た目のキラキラに反して枯れたエモさを感じる叙情的なギターと、虎さんのパワフルで骨太なギターの対比がめちゃ好きです!ギター対決の場面とか、茶番でお互いのこと"王子"とか呼び合ってる人たちの弾くギターじゃないよね??って感じで、見目麗しいカオスが渦巻いておりました。恒例となっている模様の出川竜平キッスは、腐女子も蘇生するレオン・S・ケネディばりのゾンビキラーっぷりで、カプコンのCGはきれいだなと噎び泣きました(混乱)。

沙我様のインダストリアルで自己主張の強いベースも自由で素敵なのですよね。Naoさんのドラムはお母さんの様な安心感と時折覗かせるストイックでテクニカルなフレーズのぴりっと効いた男らしさに胸キュンでした。そして将さんの、時に壮大で時に甘く時にロックな真摯な歌声も素晴らしい。センターとしての完璧すぎる存在感、圧倒的に華がありすぎるキラキラ感にも終始ドキドキしっぱなしでした…。
流行りの"2.5次元"って、2次元を3次元が再現してウケてるわけだけど、この日のA9様のパワーは3次元が2次元を侵略する感じがあって熱かったです。黒船!!!

そう言えばヒロトくんの演技は、磨けばつかこうへいの舞台にでも出られそうな超熱血系で、最後はヘッドセットマイクが汗で壊れかけボフボフ言ってて素晴らしかったです。これを機会に是非演劇の世界にも!当方舞台演劇ファン!!
あと、キャラが定まってるんだか定まってないんだか分からない各王子、沙我王子だけ「魔王を倒した後は4人の王子も倒し…この世を俺が支配する…†」みたいな野心を抱く暗黒王子でめちゃウケました。その設定いる?? 我が道を行く姿が面白すぎるよ沙我様…。

そんな感じで魔王と戦いつつライブは進み、ゲストにまさかのGたかしさんが襲来し藤原竜也カイジのモノマネを披露し、王子は花道で薔薇をくわえては投げ、最後は将さんが真の魔王として封印されし力†を解放、剣を掲げ(白目)、再び『CASTLE OF THE NINE』のリプライズで魔王を倒しました!大団円!わっしょいスタオベ!!舞い散るメンバーカラー5色の銀テープ!!

アンコールでは演劇を終え素の喋りをして下さる王子達。将さんが14周年の挨拶をする中、今日初めてワンマンに来た私は本来この場に相応しい客ではないだろうなと若干の申し訳なさを感じつつ、しかし新参者をも包み込む包容力に満ちていらっしゃった。
そして面白そうな現場を嗅ぎつけ突入し楽しむ自分の嗅覚はやっぱり信用できるなと、静かに自分への信頼感を強めてしまいましたテヘ。15周年目からの客にならせて頂きたいです!

そして「仲間」とか「みんなで一つに」とか「ファンを幸せにする」みたいな論調にはめちゃドライな私ですら、将さんの「後ろから指さして笑われても何ともない」と言うバンドを続けていくにあたっての強い決意の言葉は突き刺さりまくり、涙ぐんでしまいました。
さすがは王子、国を背負う気概はハンパじゃない…ぐすん。

ショーの終わりには、目を疑うほどに美しさ艶やかさ怪しさエロさが降り注ぐ新アー写とともに告知がなされ、何故か出口ではDHC海洋浸透水(ペットボトルの水)が配られ、屋外ステージに新アー写パネル展が設営されており、もう何から何まで完璧なおもてなし具合に平民はジープリンツを叫びながら城をあとにしました。

とても素敵な楽しい時間をありがとうございました!
14周年おめでとうございました、15周年イヤースタートおめでとうございます!

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フードコート、この規模の公演とは思えない!

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廊下に並ぶ王子の肖像画たち。ウフィツィ美術館もびっくり。

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清々しい気持ちで城をあとにしました…。

 

PLANET NINE (通常盤)

PLANET NINE (通常盤)