おしろ宮殿

一寸一杯お気軽に

ゴールデンボンバー ツアー2015「歌広、金爆やめるってよ」を振り返って

お疲れ様でした!終わってから少し経ちますが、私なりのツアー感想をまとめることにいたします。金爆のツアーはほぼイコールして演劇舞台の全国巡業!毎年毎年新ネタで楽しませて頂き本当に有り難いです。

私は相変わらずのんびりと参加しており、長崎と代々木2DAYSを観ました。
今回は「演出一切なしの実験公演」という実験ライブも体験でき、金爆ってこんなに凄いんだ!楽しいんだ!とあらためて感じる事のできるファイナルでしたね。完璧でした。

セトリについて

大傑新作から新曲盛り盛り!何の味をしめているのか分からないけど振り付けが多い!w メンバーが踊ってるのを観るのは楽しいんだけど、自分は割と自由にしたい方なので一部困りました!特に「please x3!」のサビでハイハットが裏打ちになる所はめちゃツイストして踊りたいのに表打ちの動きを要求され、歯がゆさにキエーッてなりましたよ。

新曲はどれも素晴らしいけど、心に深く突き刺さる重めの名曲「さよなら さよなら さよなら」がまさかの茶番演劇中歌で、この気持ちの切り替えの難易度よ!!と混沌を感じました。それにしてもいい曲すぎる。茶番中でも構わず泣ける。

代々木二日目には新曲「水商売をやめてくれないか」も披露され、回転台にメンバーが放射線状に並び土下座するという頭のおかしい演出でときめかせてくれました。死ん妻路線のネタソングですが、はやく正式に発表されないかなと楽しみですね。


シナリオ

金爆で居場所のない役立たずな淳君が、地球に衝突する隕石をロケット体当たりで止めて人類全体の役に立ち無事死亡するというアルマゲドンストーリーでした。
久々に鬼龍院さんのダークサイドを見せつけられたというか、「結局淳君は金爆ではただの役立たずのまま」「オチもなく死亡」というブラック過ぎる内容にうぱギャ激怒だったそうで、途中から「〜からの〜!という内容の金曜ロードショーでした〜!チャンチャン」みたいなオチを追加したそうです。

私も最初に観た時は「えっ!!淳くんマジで死んだのかよwww」と引きましたが、よくよく考えると鬼龍院さんらしいブラックさで素晴らしいですよね。これぞ金爆の真髄って感じ。初めて観たDVD「一生バカ」のオープニングで鬼龍院さんが自殺したのを観て戦慄した時の気持ちを思い出しました。

あと、シナリオに出てくる喪黒福造顔面ペイントが面白すぎてココロのスキマが埋まりました…。鬼龍院さんお顔はSO…真っ白なキャンバス…白系…†

演劇

こち亀のパロディでした。
新人警官の鬼龍院さんが赴任した派出所で、イケメン警官キャン吉先輩に一目惚れをするも、サークラ的に周囲の男全員を美味しく頂かずにはいられない性欲モンスターの樽美酒部長(「部長」と最初に匂わす事で誰もがこち亀の部長を想像するも、実際は麗子コスプレ、かわいい)や歌川先輩(中川のコスプレ。黄色い制服で部長の今カレという以外は今回は地味な役所)とのトラブルに阻まれ…といういつものラブコメでした。

とにかく研二がイキイキとしており、本人も前回ツアーの「木」という役所に相当フラストレーションが溜まっていたらしく、来年もこの役がやりたい!楽しい!と喜んでおりました。平等の名の元、学芸会でもみんなで主人公という時代に、人気メンバーに「木の役」を与える鬼龍院さんの非情な昭和プレーよ。
研二は変態の役を与えれば与える程輝きを増すなあと、眩いピンクのミニスカからのびたスラッとガチッとしたハムストリングを見つめ思いました。

特に好きなシーンは、鬼龍院さんに「ヴァーズィン?」って処女かどうか確認するシーンと、「いただくに決まってんだろうが!悪いようにはしねぇからよぉ!」と本性丸出しで迫るシーンです。何を言っているのか分からないけど、紛う事なき事実です。

最終的にはいつも通りキリキャンは両想いとなり、部長(マッスル自慢の人)は歌川(マッスル自慢の人より筋肉がキレキレな文系男性)にお姫様だっこされ去っていきました。
いつもならキリキャンのトレンディーなキスシーンでエンディングを迎える所ですが、今回はなんといつかのねんごろツアー以来!?の自転車二人乗りエンド!!そして再びの自転車荷台に座りながらのギターソロ!
代々木二日目ではギターソロが下手すぎて自転車が倒れるという演出も加わっていました。
ああ、可愛かったなあ…。


休憩タイム映像

ブリーフ一丁でサバゲーをしたらどうなるかという体当たり企画で、90年代のフジテレビみたいなノリで裸のメンバー同士がBB弾の機関銃で撃ち合って激痛に身を捩っていました。キャッキャする推しメンというご褒美タイム、毎回楽しかったです。


代々木初日の演出なし実験ライブについて

蓋を開けてみるまで中がどうなってるのか分からなさすぎてワンマン不安感がありましたが、超〜〜〜〜楽しかった!!嘘みたいに!
いや、演出なしライブを「今までで一番楽しかった」と言うと普段の金爆なんなのさ状態になっちゃうのですが、「新鮮さと、制約を設けてあらためて分かる本質的な素晴らしさに今までで一番心躍った」という感じのライブでした。
本質的な素晴らしさとは即ち『曲の良さ、メンバーの良さ』です!

ちなみに何をもって『演出』ナシなのかと言うと、所謂ギターソロやドラムソロと言われる一発芸タイムと演劇の事でした。曲中の振り付けや小道具を使ったお決まりのネタは普通に生きておりましたよ。つまり可変の部分ですね。

初めての試みなのでメンバーも探り探りで、その恐怖の分の保険なのかセトリが「とにかくファンを上げておこう!」という神がかった人気曲オンパレードに…。上がりっぱなしで死ぬかと思いました。
咲いて咲いて切り裂いて、まさし、イヤホン、V系、デスメンタル、僕クエ…全部のせ!しかもこのツアーで初めて世界平和もやった!何故セトリから外されていたのか分からないけど!

エア楽器隊には最初「俺ここにいていいのかな?」みたいなソワソワ感が見て取れましたが、後半になると「俺はここにいていいんだ!!!」みたいなエネルギーとフリーダムさに溢れていて、その過程も美しかったです。人生だった。

アンコールには中の人ことtatsuoさんが登場して、キャンさんとXばりのハモりギターを披露しました。こんなにカミシモでレベルに差のあるツインギター聴いた事なかったけど感動した!

鬼龍院さんという孤独な鬼才がいて、キャンさんと言う鬼才を支える右腕がいて、淳君というファンの目線に立てる隠し兵器がいて、研二というひたすらピュアなイケメン核弾頭がいる、金爆は物凄く変だけどいいチームだとあらためて実感しました。

研二の「鬼龍院さんとその他3人みたいになってるけど、俺たちが頑張ってもっと鬼龍院さんの曲を広めていくからな!!」というMCも泣けました。そして研二も泣いていた。さすがです。

その日の最後に、今日のライブはどうしてこんなに楽しかったんだろうと考えた所、「いつもの様な緩急が全くないので終始曲にに集中していられたから」なのかもと思いました。
勿論金爆の魅力は緩急にこそあり、普段は緩急を観に行っているのだけど。

でもこの企画は「バンド版ひとりよがり」ならぬ「よにんよがり」みたいに年に1度くらいやると、普段のライブにも良い影響を与える相乗効果が期待できるんじゃないかしら。お祭り的にね!

そんな演出ナシライブですが、本編中「今日は演出なしだからケツを出せなくて不安だ」と言い続けてきた研二が、ライブ成功おめでとうの巨大くす玉をアンコール最後に割ったら中から尻丸出しで登場→ドリフのファ〜ア〜ア♫ってオチの音流れて全員ズッコケ、という素晴らしきエンディングでした。

この実験ライブがあったからこそ、翌日の通常ライブもより一層楽しめた事は言うまでもありません!金爆最高!2015年ツアーお疲れ様でした!来年は研二の冠ツアーかな!?

 

 

アルマゲドン [Blu-ray]

アルマゲドン [Blu-ray]