おしろ宮殿

一寸一杯お気軽に

いちばん楽しいフェス宣言!氣志團万博は台風でも優勝の向こう側だった

2017年9月半ば…丸一週間、私は3時間おきくらいに天気予報(3社)をチェックする日々を送っていました。数ヶ月前からこの夏一番の楽しみとして指をバキボキ折りながら全裸待機していた氣志團万博2017/2日目に、台風18号が無慈悲なアタックをかけてきているからでした。

結果的には、翔やんがナシつけてくれたお陰なのか、奇跡的に房総半島は暴風域から僅かに外れ、台風をナマで感じるエキサイティングな天候では無かったものの、終日雨!普通の強雨!極悪な天気でした。

が!!!!ところがどっこい!!!!
この夏最高の思い出はまたもや更新されてしまいました!!!
雨で大変だったことは確かですが、終わって見ればそんなの市民プールでおしっこしてる子どもが居ても気付かない程度の些細な出来事!!全然関係ねぇ!!
とんでもなく膨らんだ期待値をとんでもなく上回る奇跡のフェスでした。
楽しいはずのものが予想を打ち砕く程に楽しかった、こんなに幸せな事はありません。

そんな感じで長文で思い出をしたためつつ泣きたいと思います。
長いのでショートカット用の目次も置いておきます。

 

大雨の中12時間耐久フェスをする装備とは

この日は、最大で12時間以上雨風に晒される事が予想されましたので、ここに装備を書き残したいと思います。マジでこの装備で無事に耐え抜きました!!後世に伝えたい雨フェス装備…†

◆天候条件:気温19度〜23度、弱雨〜やや強めの雨が一日降り止まず
◆装備:ヒートテック+Tシャツ+トレーナーの上から、膝下までのレインコート。
リュックを背負った上からレインコートを羽織るのでLサイズで。リュックをゴミ袋などのビニールで覆って背負うより防水効果が高いです。
レインブーツはショート丈だけど、レインパンツで補強。温かいのでオススメ。
防水スマホケースを財布代わりにして首から下げる。スマホも防水ケースに入れて下げる。なるべくリュックから荷物の出し入れをせずに済む状態にしておく。
フードコートに居る時などは、折りたたみ傘をさす。長時間雨風に晒されると流石にレインコートも浸水するので、邪魔にならない場所は傘を併用する方が良い。

ちょいちょい、AEON行くんか…?みたいな軽装の人も見かけたのですが生きて帰れたのでしょうかね。トップバッターだけ見て帰るにしても死にかねない、ワンピース+厚底サンダルだけみたいなバンギャいたんだけど…幻?


どのフェスでもトップバッターの金爆ファンはつらいよ

ゴールデンボンバーのファンなのですが、彼らはその宴会芸的芸風、機材のセッティングとテストがいらないお手軽さから、近年はどのフェスでもトップバッターが定位置になってしまいました。前説的に観客を暖める役割はピッタリだなと思う反面、ファンはどんなフェスでも午前中から出向かないと行けない為大変負担になっております!!!朝弱い系オタクの我、瀕死!!

氣志團万博は2億%最高のフェスなのですが、強いて言うなら最寄り駅から会場までがシャトルバスで15分、更にバス降車場から会場までが徒歩15分という、殺し続けて彷徨いがちなエンドレス道程がしんどいのです。更に開演直前になど来ようものなら、シャトルバスに乗るだけでも1時間以上の待ち時間…リストバンド引換でさらに数十分…と、色々換算していくと、開演2時間前には最寄り駅に到着していないと安心出来ないスケジュール。
自宅から行くとなると朝5時起き確定という現実に耐えかねて、最寄りのビジネスホテルに前乗りをキメてしまいました…お陰様でゆっくり出勤!これが札束で殴るってやつ!!

で、無事にオープニングアクトレイザーラモンRGから見られる事となり、北酒場PPPHしたりXのENDLESS RAINを合唱したりで楽しかったです。バラエティー番組好きのミーハーなので生で芸人を見るとめっちゃテンション上がってしまう…先日のhideイベントのJealkbしかり。

いよいよ金爆ちゃんなのですが、毎年手の込んだ紹介VTR動画を送りつけて来ると言う彼ら、今年は『ロックバンドとして真面目にやります』という前フリからの、銭湯で全裸逆立ちスケキヨスタイルで女々しくないイチモツ(翔やん談)披露という、ネタも何もあったもんじゃない全裸芸でした。
毎年もう少し捻って来るんですが、いよいよどれだけ体を張れるかの勝負に出て来た感があってフフフってなりました。

そしてステージに登場した生身の彼らは全員が可愛らしいビキニ姿。
降りしきる雨の中、濡れてもいい水着姿で登場した金爆ちゃんに観客はドッと沸きます。バッキバキに割れた研二の腹筋、板垣恵介の絵の様に盛り上がった歌広場の背筋、が纏うフリフリの女性用水着…普通に始まる曲。
ざらしの花道に飛び出し、シャンプーを始める喜矢武さま。その喜矢武さまを少し性的な目で見ている為、ビキニが食い込んだ形の良いお尻に目が釘付けの私。
ありがとう!!いい〜〜幕開けです!

MCでしっかりネタフリをした後、お馴染み一芸披露曲「抱きしめてシュヴァルツ」でギターのヘッド(よく見るとパンで出来ている)をチーズフォンデュして食べ始める喜矢武さん、バックスタイルで結合したダッチワイフを股間を軸にぐるんぐるん回す研二、く、く、くだらね〜〜〜!!この宴会芸を見に前乗りしてまで来ました!最高です!

フェス名物、研二の身体の仕上がり具合に漏れ聞こえてくる「樽美酒からだすげぇww」の声もしかと拝聴しましたよ!研二はSASUKEにのめり込む余り、プレハブ小屋にSASUKEアスレチックを再現した練習場を作ってしまった、二代目 山田勝己の襲名が待たれる男ですからね…もうダルビッシュ関係ないです…。

先日行った『ぴあフェス』では、「トラウマキャバ嬢」での2拍だけ本物のギターを弾くギターソロが意外にもバカ受けしていたのですが(mp3を流しながら誰も演奏せず踊っている中、センターのお立ち台に駆け上った喜矢武さんがチャ〜ララララ〜ン♪とドヤ顔で本物のギターを弾く)、この日は生音ではなくmp3のまま!えーなんで、鉄板なのに勿体ない!と思ったけどそうだった、今日のギターはパンで出来てるんだった。そりゃ音でねーわ。ギターソロよりチーズフォンデュのが大事だもんな…。

氣志團万博と金爆の最高の相性を確認し、下ネタ規制がなく自由に振る舞う金爆ちゃんを存分に楽しめました!


強まる雨、後半に備えひたすら耐える午後

さて、個人的に次のピークは17時半の岡村ちゃんからのボス戦タイムだったので、それまではいかに雨に体力を奪われないでいられるかを重視し、友達とビール飲んだりしながらフードコートで色んなアーティストを聴いておりました。昼過ぎからの数時間が一番雨風が厳しかったです。

氣志團万博はとにかく音響が良いので、フードコートやトイレからもそこそこ良い音で聴けてしまうのですよ、凄いですね。KICK THE CAN CREWの「マルシェ」とか聞こえて来た時はキターー感凄かったです…濡れながらホット梅酒飲んでましたけど…水曜日のカンパネラも本当は生で見たかった、涙!
しかし、この我慢の時間が功を奏して、夕方以降元気100倍でフェスを最後まで完走することが出来ました!

 

氣志團ってめっちゃいいバンド!!

さて、これだけ万博マンセーをしておいて何ですが、実は万博で主催者の氣志團をちゃんと見た事がありませんでした…大変申し訳ございません!今回初めて最初から最後まで万博会場に居る事になったので、これはちゃんと見ておかねばとしっかりステージ前に陣取って拝見!

翔やんにはどれ程感謝してもしきれないですし親の次くらいに尊敬しているのですが、氣志團というバンドそのものには『音楽的実力よりエンタメ性でのし上がったバンド』というイメージがあり(そう言うバンドが好きな私ではありますが)、じっくり音を吟味した事が無かったのもまた事実でして…。

で、案の定ですが、初めてまともに向き合ったところ、手の平返しをする事になりまたもや手首がねじ切れてしまいました。めっちゃいいバンドでした、こりゃあファンも付いてくるね!!
ヤンキー魂を感じさせる一本気でクリーンなロックンロールがとても気持ち良い!BUCK-TICKのフォロワーなのも分かるなあと思いました、今井さんの持つロックンロールセンスと同じものを感じました。
万博のあのクリアな音響で聴いて気持ちのいいサウンド、これが氣志團かあと見せつけられましたね。

またもや失礼を承知で申し上げると、翔やんにも特別に『上手いボーカリスト』というイメージが無かったのですが、めちゃくちゃ歌が上手くて感動しました。アカペラで歌い上げられグッと来てしまいました、凄かった。ハスキーな声がまた良くて。

そして、熱いメッセージを避けがちな捻くれ者の私の胸にまで染みこむ説得力、背中で語れる漢は違うなと。これだけ有言実行してきた男が言う「幸せにしかしねーから」ほど響くものは無かったですよ!
私なんて本来氣志團ファンでもなんでもなくたまたま楽しそうだからと寄ってきただけの野次馬なのに、そんな通りすがりまでも抱き締めてくれる懐の深さと言うか、かっこいいなあと痺れました!!!

しかもこの日は休学中のドラマー白鳥雪之丞さんまで登場!これは古いファンは堪らなかったのではないでしょうか!?
サポートドラマーの叶亜樹良さんのスーパーウルテクドラムソロの後、比べるとショボショボなドラムソロを被せて来て「現役時代も大した事なかったじゃん!」と翔やんにツッ込まれるあたり、愛情深さが伺えてがよかったなあ。


岡村ちゃんはキレキレでキメキメでヤバすぎた

さて、ユニコーンを遠方より楽しんだ後はいよいよ…本日の本命、岡村靖幸ちゃんでございます。彼氏を紹介させてと無理を言って金爆ファンの友達2名にも残って貰い、様々なジャンルに渡り推しメン大すぎ問題を抱える私の事実上のナンバーワン、靖幸ちゃんの登場を待ちます。

前方は足元が沼地と化していたし、良い音で聴きたいという思いもあり、花道前に陣取りました。花道には出て来ないかもなぁと思いましたが視聴覚のバランス重視で。
リハの音を聴いている時点で多幸感で飛翔してしまいそうでした…ホーンセクションを含めフルメンバー!岡村バンドのクオリティの高さは重々承知しておりましたので、それをこのスーパー音響空間で聴けると言うだけで涎が止まりません。

紹介VTRでは、『永遠の先輩』的存在の岡村ちゃんから突然電話があり、何かと思えば「セットリストってどうやって決めてる?」と質問をぶつけられた翔やんが「長嶋茂雄から電話かかってきて「どうやってミートしてる?」って訊かれる様なもの」と笑いを取っていました。岡村ちゃんらしいエピソードだなあ。

雨音をサンプリングした素敵なSEのあと、遂に!!岡村ちゃんのターン、スタートです!

1曲目、何が来るかなとドキドキしていましたが「できるだけ純情でいたい」でした。大人な今の岡村靖幸を見せつける形でスタートしつつ、曲の終盤ではキレッキレに踊り狂い、その圧倒的個性と存在感と魅力をこれでもかと見せつけてくれました!!わーん!
ナウでアダルトな、それでいて90年代よりもっとセクシーでパワフルでもある現在の岡村ちゃんが観客を痺れさせて次は「カルアミルク」!
さすがに知っている人も多く、待ってました感が漂っていました。ああ、小雨の夕暮れ時に聴くカルアミルクの贅沢さよ。

我らが白石さんがMCで「ここから20分間ノンストップでいきますよ〜!」と煽り、「愛はおしゃれじゃない」「ビバナミダ」の復活後新曲2連発!愛おしゃは観客の認知度が高い様で、カルアミルクより反応よかったかも!?
ビバナミダからはダンサーも登場してシンガーソングライターダンサーの唯一無二な濃すぎる魅力に五感がやられます。
岡村ちゃん、いつも以上に踊り狂ってる!!キレがすごい!とんでもない格好よさ!!嘘みたいな格好よさ!!よさ!よさしかない!

オベーションが運びこまれ、ここで「あの娘ぼくがロングシュートきめたらどんな顔するだろう」です。ああ、なんて良い曲なんだろう。思えば5年前の万博で夕暮れの中この曲を聴いて私はアッという間に岡村ちゃんを好きになったのだった…何度聴いても決して薄れる事のない胸を締め付ける青春!!

最後は「だいすき」で観客も最高潮でした。もう目がハート、心臓もハート、全身ジムキャリー状態でのぼせ上がっていると、なななんと岡村ちゃんが花道を颯爽と歩いてくるじゃないですか〜〜〜〜!!ぎゃ〜〜〜〜!!
花道の先端のミニステージで観客を煽る岡村ちゃんに全力で応えていると、眼鏡を外した岡村ちゃんが我々のいる方向を指してにっこり笑って「いいね」って…あうあああ
\やすゆきぃ〜〜〜???↑/
咲きたい!!!今こそバンギャ経験で体得した咲き&ハート飛ばしで語尾上げてメンコしたい!!!
完璧でした、完璧なアイドル、ヒーロー、皆の岡村ちゃん…!
何と言う圧倒的さだったのでしょう、大雨の中耐えてきて良かった…。

さっきまで寒くて震えていたのに、暑いくらいぽかぽかしてきてしまいました。岡村ちゃんが本命だったため、体力次第では大トリまで居られないかも…と思っていましたがここでむしろ今日一番元気になり、あと100ゲームやる?という気持ちに。
次のステージでMIYAVIが「愛はおしゃれだよ〜」とMCしても許す!!!(しない!!!)

金爆ギャのお友達も「最後から二曲目(あのロン)が好き」などと言ってくれて良かったです…うう!早速CD貸しました!

岡村ちゃん終わりに、ナイトメア繋がりのツイッターフォロワーさんとも会って乾杯出来て嬉しかったのですが、なんでナイトメア繋がりの二人がここにいるんだっけ…と一瞬マジで分からなくなる程頭がピーチタイムでした。


戦闘力インフレの果てのラスボス、山下達郎が強すぎた

雨が強まったり弱まったりを繰り返す中、辺りは完璧に日が落ち、いよいよか…という静かな興奮に包まれるYASSAIステージです。
色んな所から「山下達郎とそのバンドはクオリティが桁外れ」と噂は耳にしていましたが、ちょっと想像を遥かに超える凄いものを観てしまいました。
上であれだけ褒めちぎった岡村ちゃんすらフッ飛ぶほどの常軌を逸した素晴らしさでした。これはもう、フリーザの後にセル出て来た的な、無敵の上の無敵、少年漫画のラスボスってやつだなと思いました…。
全ての演奏が巧すぎて、何より山下達郎の歌声がおかしい、巧すぎる!!素敵すぎる!!

しかもまさかの「ハイティーン・ブギ」でこれで決まりさ!とはじまり、「雨の中ですっかり皆冷えてるだろうからセットリスト変えました。バラ—ドはやりません!」と最初から最後までアップテンポな名曲のオンパレード!!!
ミュージシャン、シンガーとしても途方もなく素晴らしいのを見せつけつつkinki kidsに提供した「硝子の少年」カバーなど、ソングライターとしても凄まじい経歴の持ち主であることまで突きつけられ震え上がりました、最高すぎ!!!!
硝子の少年が始まった瞬間、耐えきれず周囲に『やばいね!?』と訴えたかったのでしょう、振り向いたお姉さんと目を合わせ頷き合い、一緒にくるくる回ってしまいました。

しかも、ふとコーラス隊が画面に大写しになるとどう見ても竹内まりやさん居るんですよ本当に観客ざわつき倒してました。
氣志團の隠れファンだと絶賛していたヤマタツ、侠気を感じます!!凄い!翔やん息してるのかこの時点で心配になった!!

これだけのキャリアと実力がありながら、茶目っ気たっぷりに「アトムの子」にアンパンマンマーチを挟んで来たり、強気で遊び心満載で活き活きとした姿に神を見ましたね…自分もギターめっちゃ弾き鳴らしてて、それがまた上手いしきれいだしで…。

最後は「この万博が終わったらすっかり秋ですね…」とMCをした後、「さよなら夏の日」…うわあああああん
夏の〆としてこれ以上のものがあるでしょうか絶対にないね!!!氣志團万博に来た人達だけが、この夏一番の締め括りを迎えられたと言っていいはず!!

最高の音響で聴く最高の演奏と歌、あまりの素晴らしさに日常の細かな悩みの一切を忘れ、切なくも幸福な気持ちに包まれました。
間違いなく私が今までに観た氣志團万博のステージでベストアクトでした。

実はこの後の米米も、コミックバンド好きとしてとてもとても楽しみにしていたのですが、満足度のキャパオーバー状態で頭真っ白!アヘ顔ダブルピース!

 

米米CLUBからじわじわとアングラ臭がして素敵だった

そんなこんなで迎えた大ラスの米米です。
山下達郎の超一流の洗練されたステージの後に観たかせいもあるかもしれませんが、怒られそうですが金爆にも通じる『好きなことをやるヤバイ大人』なアングラ臭がそこはかとなく漂っていて、米米を見る目が変わってしまいました、笑。最後に変な人達出て来たぞ的な!いい!
華やかでエンターテイメントなイメージでしたが、勿論それもありつつ、裏に見え隠れするヘンテコ感が凄く好みでしたね!!

出てくるなり「今日はShake Hip!10連発で終わりたいと思います!」みたいに言い放った瞬間、いい加減な人達きたな!?感がじんわり。いいわ〜
「I・CAN・BE」や『皆が知ってる曲やります』宣言の後の「FUNK FUJIYAMA」などなど、凄い楽しかったな〜!
山本リンダの「狂わせたいの」をやり始めた辺りでいいぞもっとやれと笑いながら、シャトルバスの行列を避ける為徐々に後退しつつ出口を目指しました。
最後は歩きながら一緒にShake Hip!

クロージングパフォーマンスは見られなかったのですが、トップバッターから大トリまで雨の中にいて尚、嘘の様に有り余る元気…怖い…


まとめ:翔やんの「自分が好きなものをプレゼンしたい」ピュアさが最高

近年、自分達の名前を冠にしたフェスは規模を問わずたくさん開催されてますよね。異種格闘技的な他ジャンルとの対バンも多くなっているイメージだし、トリビュートアルバムブームなんかもあるかと思います。
が、中には『レコード会社の意向だな』とか『こう言う繋がりがあるオレ!』という『ハクを付ける為のコネクション』を感じるものも多く、なんだかな〜と思ったりもするのですが…氣志團万博からはそう言う『有名どころを肥やしにする』感じが一切しないのが凄い。
マジで翔やんが自分の良いと思うものを集めて、ファンに紹介して、自分も楽しみたいという純粋な熱量がビンビン伝わってくるので居心地がいいのかもと思いました。

それに何より、散々言われている事ですが自分が楽しむ以上に出演者やファンを楽しませたいというホスピタリティ、もしかしたら誰かを楽しませる事そのものが翔やんの楽しみなのでは!?と言うくらいの行き渡った心遣いが素晴らしく、出演者に神推しが居るかどうかは別にして行きたくなるフェスは氣志團万博くらいです。

そう言うピュアな熱量が前提にあるフェスなので、自分の好きなアーティストだけ見て他は知らんぷりという人は少ないし、何だったら『普段はねーよ…と思っていても万博で見たら面白いかもしれない!』と湘南の風でタオルまわす私などもおります。

特に『観たいと思って居たけどワンマンに行く機会はなかった』みたいなライトに好きなアーティストをこの神音響で初めて体験出来る事は何にも勝るラッキーさで、お陰で私は岡村ちゃんや仙台貨物と言ったツアーをまわる程好きなアーティストを増やして貰っているわけですよ、この万博で。
『フェスに来てる私リア充』みたいなチャラいパリピも皆無なので空気も美味しいです!

音響の知識がないので万博のあの異様な音の良さを表現出来ず歯がゆいのですが、photoshopに例えると、レイヤーが分かれてるし図形はスマートオブジェクトでベクターデータだし解像度は600って感じです。
ちなみに金爆はiPodからJPEG60って感じです、mp3なので!

全ての楽器、同期の音がくっきり分かれてバラバラに聞こえるけど、自宅でCDをスピーカーで流すより完璧なミックスバランスで、遠くにいても音がぼやけず、近くにいても音が割れず(勿論近すぎたり遠すぎたりしたら別ですが)一番音が良いであろう中間地点で聞くと、本当に私の為だけに演奏してくれてる感じすらすると言う…そんな感想です。

フェスの出演者及び参加者の高齢化が叫ばれる昨今ですが(人口比率的にそりゃそうなるに決まってるけど私も切ないなと思って居る問題)この日後半、怒濤の様に登場したベテラン勢は全員『現役感』が凄すぎて、決して昔取った杵柄を振りかざして思い出営業している訳ではなく、平均年齢に反したフレッシュさと反骨精神すら感じました。

MOSSAIステージではMIYAVIが余りにも美しい顔と華麗なギタープレイで観客を盛り上げてましたし(観たかったけど雨の為移動出来ず)、岡崎体育も楽しそうだった。若手もかなり面白い所が集結してるなと思いました。

氣志團万博、絶対みんな来た方がいいよ!最近はチケもソールドしちゃうし、出演者が全部発表になる前に取りあえずチケ取ってもまあ損はしないと思います。
去年までフル出場だった仙台貨物の連続出場記録が途切れてしまったことだけが残念なのですが、万博が続いてくれたらそのうちきっと戻って来てくれると思うので待ちたいと思います!!!

ああ、今年も有り難う氣志團万博
私の夏は完璧な体験で終わった。
あと、もうどんな野外ライブも怖くない、雨とか余裕。
今週末はcali≠gari野音(雨予報)BUCK-TICKの野外ライブ(雨or曇り予報)だけど、余裕っすわ!!イエ〜〜〜イ(白目)

 

 

氣志團万博2017

氣志團万博2017