おしろ宮殿

一寸一杯お気軽に

【ネタバレ】思い出のマーニー見てきた

予告編のただならぬ百合感に惹かれ、マーニーをキメてきました。
大いにネタバレを含みますので、見ていない方はご注意下さい。

 

 
釣られた!!!

誠に遺憾です。
私は宮崎信者でもはたまた高畑信者でもないのですが、アリエッティと言いマーニーと言い米林監督の作品は演出下手で面白くねぇ!という感想です。
かといって繊細とか、機微を描いているとか、そんな褒め言葉に置き換えられる感じもなく…。ただただ退屈だったりモヤモヤしたり、何かガッカリという感じです。

まあ1番の憤りは冒頭の「釣られた」に全て込めてあるので、邪な期待をして観に行った私が悪いんでしょうよ、ええ!

この映画、舞台を日本に移した以外はそれなりに原作に忠実らしいので、シナリオに関するわだかまりは原作を読んでいない身で言うべきなのか悩みます。
しかしそれはそれ、これはこれでアニメ映画作品としてその中で完結せよと思うので書きますけどね〜。

ざっくりまとめると、孤児で『誰からも愛されていない=輪の外にいる』と思い込んでいた主人公が、マーニーの記憶を追体験することにより無条件の愛に触れ『輪の内側に戻って来られる』…という筋書きなんですけど。

だめな主人公が、非日常的体験の中で人間として成長するという話はよくあるものの、だったら過去にちょいちょいタイムスリップしながら実際にマーニーと出会ってないと辛くないですか?
ただマーニーの記憶を追体験しただけって、それ実際には主人公は何も体験していないわけで、心霊現象で愛を知った/人間として成長した、って何か腑に落ちません。
児童文学としては、その不思議感も良かったのかもしれませんが。
養母や親切な同級生にあれだけひどい悪態ついておいて、自分の中でスッキリしたからゴメンネ〜って一気に明るく謝っちゃう感じも、はあ?wって言う…。
分かるんですけどね、描きたいことは!描ききれてないと思いましたが!

アリエッティの時にも思ったけど、米林監督は性格悪い登場人物ばっか出しますよね。
性格の悪さも痛快であったりすればいいんですけど、見事に歪んでおります。
人間の負の部分を描くのが俺流とか言われそうですけど、演出不足でボンヤリ胸くそ悪い、みたいな所があってイマイチです。
(でもアリエッティ「君たちは滅び行く種族なんだよ」は耽美で良かったぞい!

結局マーニーは主人公のお婆ちゃんだったYOという事で、その苦労の半生がフィーチャーされますが、間に挟まれた主人公のお母さんが可哀想です。母であるマーニーに見捨てられてDQNになって挙げ句事故で早死にした主人公のお母さんの描写、あれだけ!?
かなりこれ、親から子へ負の連鎖が続いてる現実世界でもよくあるケースなので、お母さんだけ宙ぶらりんでGOOD ENDみたいなのが凄くモヤモヤしちゃいましたよ。些末なことに拘ってるんですかね?

しかも舞台を日本人にしたせいで、中盤で早々主人公が目の青さを指摘されマーニーの子孫なのでは感がぷんぷんしてきてしまい、その辺のリードも下手!!

最後に繰り返しますが、お前が悪いと言われようが、あのポスターや予告編は完全に『釣り』ですよね!!
美少女友情映画だと思わせる意図、ありありですよね?どうしてくれるんですか?私のこの百合に賭けた熱い想い。誇張した予告編なんて有り触れてるし悪いとは言いませんけど、本編のテーマがテーマだけに、うすぎたね〜マネしやがって!という百合目(ゆりもく)妖怪の憤りも理解して欲しいものです!!ぷん!

ハウルの動く城みよ〜!!(ルパン飛び)

 

 

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