おしろ宮殿

一寸一杯お気軽に

ブラジャーをした推しメンの歌声で踊る夜 in 下北沢 2016.03.04 BEATGOD in 下北沢GARDEN

見て下さい、変態のオスとメスです。
変態(学名:HENTAI)は単独行動を好むので、広いサバンナの中で2体同時に見る事は稀です。変態の世界では、より布面積が小さい者の立場が上となります。


というディスカバリーチャンネルのナレーションが私には聞こえました。
RIS様と石井様お二人を視界に捉え。

この日は下北でGOATBEDのバンド形態時の変名バンドBEATGOD(バンド名は複数形でBEATGODSなのかもしれない)のライブでございました。
ツアー初日からゲストを読んでイレギュラーな布陣を敷き、今日がツアーのピークだと言い切る伊達男、それが我らが兄貴、石井さんです!

この日は久々に鬼イイ整理番号を引き当て、バンギャ的イントネーションで言う所のサ↑イ↓ゼ↑ン↓(インゲンと同じ発音)をGET出来ましたので、バーに肘を付き顎を乗せ乙女ポーズで開演を待ちました。

普段のGOATライブではまず有り得ないギターやドラムの音出しにワクワクしたのち幕が上がると、まず目に飛び込んで来たのはギターRIS様の…言葉に出来ない、そう、サイバーエロ卑猥ゴシックハイソと言った感じの…とにかくほぼ裸にレース全身タイツみたいな格好でした。
ディズニーアニメだったら眼球が飛び出した後戻ってきてたよ。

斜め前にはこちらも美しくクールなおかもとなおこ様が濃いめのメイクに脚もとはコンバースでドラムを叩き始め、私は思いました、今日は女の子祭りだ!!やはり華は女!もう既に、通常の7倍〜8倍はステージが華やいでいる!!女性バンドマン(デビルマンレディーみたいな言い方)最高!!痺れる憧れる目の保養!

石井さんと言えば男性初の女神(松尾スズキ「美しい男性」より)かなって時もあるんですが、さすがにモノホンの美女を前にするとやっぱり華はね…!うんうん悪くないよ!歌を聴きにきたんだし!聴かせて貰おうか!兄貴の歌声を!
と、紺のスカジャンにグレイのパンツ姿の石井さんが機材を弄る姿に心で投げかけておりました。

1曲目、事前に公表されたセトリ通りアナーキックマジックがはじまり、打ち込みではないバスドラのリズム、未来から来たネオ変態と言うべきRIS様のキラキラしたギター、いえーいいえーい!テンション上がるぅ!
私は踊りました。

上手を向いて機材を弄りながら歌っていた石井さんがセンターに振り向きました。

 

 



ブラしてた。

 



ブ・ラ・ジャーしてた。

 



スタジャンの下裸で、黒いスポブラ(スポーツブラジャー)してました。



幕が開いてから数分間の思考と記憶がぶっ飛び、遡って、昼間に逃げる様に会社を早退してきた事、初めてGOATのライブに行った3年半前のリキッドルーム、家族で行った伊豆旅行、力を合わせた運動会、全部忘れました。

負けました。

これが石井さん、これが石井さんのやり方なんだ。あるべき姿なんだ。パッと見地味目な出で立ちで、やはり華は女…と思わせておいて振り向き様に「勝者は俺だ」と指を鳴らす跡部スタイルの変態、それが俺達の頼れるアニキ!!!!!!石井さんだったんだ!!!!!

ここから暫く、ブラという哲学に思考が支配され記憶がありません本当に。
ブラ石井さんごしに見えるRIS様という光景に、記事冒頭のナレーションが聞こえた訳です。
MCももの凄く沢山喋って下さって、ユーモア溢れて最高だったんですけど、細かくレポしようにも脳に力が入らずままなりません…。最前にいたから尚更視覚的インパクトが…。

しかもスポブラなのにスカーフというか、タイというか、してたんですよ。さらにサスペンダーまで。私はすぐ様、ブリトニーがマドンナとデュエットした時のパイ○リを想起させるセクシー衣装を思い出しましたよ。

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タンブラーから拝借したgifアニですこれです。

MCではRIS様の衣装を見て「俺もこういう格好したことありますけど」って言ったのがマキシマム対抗しないで下さい素敵ですだったな…。

所で石井さん、先日ヘルニアと診断されたと仰っていて本当に心配だったのですが、ジム通いを治療のため一時中断しているのか、いつになく肉感的でいらっしゃいました。
もちろん石井さん比であり、普通の男性より圧倒的にスレンダーなのですが。
しかしそのせいか、ブラのアンダーが合っていない気がしてなりませんでした。お肉のon加減を見るに。Amo'sのおばさまに計って貰わNIGHT…

そんな石井さんですが、体調が万全ではないにも関わらずこの日もノリノリダンサブルでステージを跳ねまわり、まさかの客席に半身ダイブまでキメて下さいました。うれしい!
これがcali≠gariの時なら神仏に肖ろうと何かに取り憑かれた様に人が群がるのですが、この日はお触りOKなのか店のシステムが分からず、皆手をビクビクさせながら引っ込めていました。黒服怖い!

あとブラをした人が屈むと、そこに何もないと分かっていてもつい谷間を覗き見てしまうのが人間なのだと、あらためて確信いたしました。
谷間を覗く時、谷間もまたこちらをのぞいているのだ。

ブラの話ばかりで大変恐縮です!
それにしてもバンドサウンドで聴くニューウェーブ時代の曲は最高ですね!
特に私はジョニーライド、ロデオロギー、ディスコーマ、セッズセッズセッズ、YOUNG VANINGが聴けて嬉しかった&最高潮に楽しかったです!

ジョニーライドはドラムのキックが映える曲なんですよねー!うっ頭が…去年の…ドラムの裏表がひっくり返って必死にヘドバンでリズムを取る石井さんなんていなかったんや…

ウォッウォーアンチクラーイスト!
\ジョニーライド!/\ジョニーライド!/
という、頭からっぽ系コール&レスポンス的なノリが最高にシャレオツでアガりますよね!

セッズセッズセッズ、好きすぎて荼毘に付された後の骨拾いタイムに流して欲しいくらいなのですが本当〜〜に美メロで石井さんの歌声も切なく男らしくいなせで麗しく、最高と言う他ないですね!

初めて聴いたYOUNG VANINGも熱くてときめきしかなかったです!ヤンバニーンヤンバニーン!とシャウトする石井さんの汗にまみれた姿、例えブラしてても兄貴に他ならなかったです、男の中の男です!

ライブの度に、GOATって本当に捨て曲ないなと、どれだけ良い曲ばかりなんだよと感嘆に暮れてしまいます。天才だと思います。

GOATの熱く美しくポップでオシャレでエロくてキッチュでユーモラスな面が爆発した素敵なライブでした!最近の無機質で温度が低く暗く人口的エロに溢れた感じも大好きなのですが、たまにはいいものですね!


p.s. 物販で売られていたTシャツが本当にやばかったぞォォォォーッ!!


セトリは公式のツイートより

 

雑で申し訳ないですが当日のお衣装レポ的な絵

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岸辺露伴 ルーヴルへ行く (愛蔵版コミックス)

岸辺露伴 ルーヴルへ行く (愛蔵版コミックス)

 

David Bowieファンとして

ボウイについて書こうと思い、長文を書いては消し、書いては消しで、なかなかまとまらなかった。
結局の所、ボウイがいかに私の人生に影響を与え、大好きで、今どれだけ喪失感を感じているかは言葉にするのは難しいです。
ボウイとの出会いや好きなアルバム、いかに凄い人かの力説、亡くなったと発表された時の心境、想いが膨らみすぎて、同じボウイファンに共感して欲しい!みたいな欲気が筆を進めているんじゃないかとすら思えてきたりして。

なので、ごくシンプルに書きます。

★、本当に凄いアルバムですよ。
聴けば聴くほど、このアルバムは一生かけて味わうべき名盤だと分かる。
力つきる寸前の人が慌てて遺したメッセージでも、自分の輝かしい経歴を総括した集大成の作品でもない。
映画スターでもポップスターでもない、ブラックスターの、いち新作であったことが分かります。

死を強く意識して作られた作品なのに、死=終わり、死=集大成、死=遺される者へのメッセージ、みたいな物では全くない。
むしろ、死=新しいもの、という感じ。美しい楽曲に涙が溢れるけど、悲しみはこのアルバムを聴いていても感じない。
ボウイにとって死もまた「インスピレーション」だったのかもしれないなあ…。
(一昨日もまた、David Bowie isを新宿ピカデリーに観に行って、カードゲームやコンピュータープログラムの自動生成した文章から創作のヒントを得る奇抜で貪欲なボウイの姿に、うふふとなったのでした)

プロデューサーのヴィスコンティが言っていた、『彼の死は彼の生と等しく、芸術である』ってコメントその通りのアルバムだなと思いました。

このアルバムは挑戦的で不可思議で新しい。そして考えられない程暖かく美しい。

日が経つにつれ、ボウイは最後までなんてボウイだったんだろうと驚くばかり。
まだ新作を作る予定だったとか。もしかしてベルリン3部作の様に、後に死に纏わる3部作なんて言われるものも生まれ得たかもしれないですね…

でもまだ、伝説が完成した!みたいな達観は到底できないです。しなくても良いと思うし。
寂しいし、とにかく心細いです。

ボウイという旗手を失って、今後私達はどうすればいいんだろう?という様な、道しるべを失った様な不安が悲しみとともにずっとある。
でも私達はボウイが遺した莫大なアートの遺産をこれからも愛し、様々に解釈し、新たなるものを紡ぐべきなんだろうと思うし、ボウイが「I can't give everything Away」と歌っている事を、私なりに解釈して、これからもボウイのファンであり続けます。

ボウイが私に教えてくれたもの、或いは私がボウイを世界一魅力的だと感じていたもの、それは『常に挑戦し変化し続ける事の凄さ』『好奇心を満たさんとする、芸術への衝動の素晴らしさ』です。



P.S. dollar daysの「I’m dying to」って、「死ぬほど=どうしても」って意味と、「死んでいく」って意味をかけてるよね???? こんな時期、こんなテーマなのに、何だかボウイらしいユーモアを感じて、チャーミングに思えてしまった…
(如何せん英語が得意ではないので、今度ニューヨーカーでボウイファンの従兄弟にでもきいてみよう。ボウイファンで飲み会したいなあ。)

P.S. その2 もしこのブログをブクマしてくれている金爆ファン等のバンド系ファンの皆さんでボウイをよく知らない人がいたら、是非最新作「★」(blackstar)を聴いてみて欲しいです。何から入ればいいか分からない〜という人、最新作がそれに最も適していますよ!

 

 

Blackstar

Blackstar

 

 

東京13号地で2016年ライブはじめ 三者三様の変態を堪能する

あけましておめでとうございます!(4日振り2度目)
新年一発目のライブはじめを済ませてしまいました。仕事はじめの日にお台場とは随分私も舐められたものですねと中尾隆聖VOICEで呟きつつ、早朝出社をキメる事で無事ドロンすることに成功し、何とかチケットを無駄にせずにすみました。

この日のイベントはcali≠gari主催の3マン。結果から言うと最高のライブはじめでした。エキサイティングなイベントでしたよ!新年に見る変態は縁起がいいものですね!!
出順別に感想をしたためたいと思います!

 

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今週のご本尊

 
sukekiyo

昨年末に書いて今の所炎上はしていないもののヒヤヒヤしている記事の通り、実は長年京様に苦手意識を抱いていたのですが、あれから幾年、今ならきっと真の凄さが分かるだろうと、心をフラットにしつつ評判の良さに期待を膨らませて挑みました。
素晴らしかったです!凄かった。噂通り、いい物を見たなあと大満足でした。すみません負けましたという感じ。
歌声は謎の技術と言う他なく、声が出るとか出ないとか歌が上手いとか下手とかそういった次元の外にいる唯一無二感に圧倒されました。いや歌上手いんだけど。
不気味なソプラノボイスはちょっとクラウス・ノミっぽくもありました。

楽曲については1stアルバムを少し聴いただけでほとんど頭に入っていなかったのですが、こちらも謎の技術って感じに素晴らしいPA技術で一つ一つの音が超クリアに聞こえてしまい、歌声のディティールも詳細に聞き取れちゃって、初心者感激でした。指一本動かさず悲鳴一つ上げずに観るというお作法を事前に聞いていた通りの静寂空間でしたが、少しも飽きず集中して観る事が出来ました。

上から下へ、裏から表へって感じの陰鬱ながら広がりのあるメロディーライン、思っていたよりゴリッとヘヴィーなサウンド(一瞬Borisを思い出したり)、修道女に扮した京さんがSM嬢をムチで叩く等のベタな倒錯的パフォーマンス、うーん完成されている。

世界観の中2病感に個人的には一瞬怯んでしまうのですが、やりたい事を突き詰めて全力でやっているパフォーマーはかっこいいですね…『格が違う』と色んな所で言われているのも頷けました。(私はベテランバンドの『格』とか『伝説』みたいなゾーニングは嫌いなんですけど!それでも頷けた)

SM嬢を百合の花束でしばいてみたり(つかこうへいの熱海殺人事件を思い出しました)、自分から静かに観ろと言っていたはずが突如手拍子を求めてみたり、去り際に「おやすみ…」とキレキレの台詞を残していってみたり、チャーミングなお姿も見られて親近感もわいてしまいましたYO…。

是非またゆっくりとLIVEが観てみたいです!私の中での「イタイ人」というイメージが「痛い事を高いクオリティで全力で完成させている凄い人」という感想に上書きされて本当に良かったです。


D'ERLANGER

sukekiyoからうって変わって陰から陽へ垂直跳びって感じにデランジェTwitterにも書いたのですが…こう言ったら失礼かもしれませんが、sukekiyoの「醜さを美しさに昇華する異形のパフォーマンス」みたいな感じから、「ハァイ!イケメンです!お前ら抱いてやる👍✨✨」みたいに底抜けにストレートでアッパーでセクシーなKYOちゃんへの移行、この世の闇と光みたいで色んな意味で感銘を受けました。

いやしかし煽る煽る!サディスティカルでパンクで超かっこいいですよ!もうほんと、狂おしいとしか言い様がないんです!煽られ慣れていないガリストも濡れる街角!
そして我らが兄貴TETSUさんのタム回しのキレったらなかったです。生で観る度感動しちゃう!ストレートにかっこよくて、とても刺激的なライブでした。


cali≠gari

2バンドが終わり、どちらも真逆の方向に刺激的で完成されたパフォーマンスだったので、一瞬「カリガリ大丈夫か?(((^q^;)))」みたいな気持ちになったのですが…何せ総合演奏力や安定感は圧倒的に低いですからね、出演バンドの中でw

しかしそこはカリガリ見事なめちゃくちゃさで存在感を示してくれました!
この日は後方センターの観やすく音の良い位置に居たのですが、ワンマンの前方エリアにいる時とは違う一歩引いた視点で観ることが出来、改めて魅力を把握出来た気がして楽しかったです。
一言で言うと想像の斜め上を行くしっちゃかめっちゃかさ。
1曲目が斜陽だったので、おおこれは予告通りAV(アダルトヴィジュアル)系路線でしっとり聴かせるライブにするのかな〜と思っていた所、何とその後はアゲアゲ系楽曲のオンパレードで少しもアダルトじゃなかったです、予想外ィ!
対バンなのに本日も配布限定曲(非売品)多めにやっております!イェーイ(白目)
ディスコやったりパンクやったり突然AOR歌い上げたり、統一感とか全くないよう/(^o^)\

でもやっている事がバラバラな様で不思議と「これでカリガリです」とパッケージしてしまう謎のエネルギーと高い音楽的偏差値が凄い。研次郎さんの自由で豪腕なスーパーベース、石井さんという歌って暴れるファッショニスタ、上手い下手の外にいる異才カリスマ青さんという存在、マンガの敵キャラチームの様な個性の塊がバンドとしてステージに立っている奇跡!
あと石井さんの動きも大分おかしいね!?攻撃的ファッションに身を包んでおきながら格好よく見せるつもりが1mmもない好き勝手な運動、相当キレてました。(一部のシュージストはこの謎の運動の虜な模様)

3年半前にB-Tフェスで初めて見た時の、なんじゃこりゃwwwなんなんだよこいつらwwwみたいな気持ちを思い出しました!最高です!!

そう言えば、サポートドラムの中西さんがめちゃくちゃTETSUさんを意識してる感じで、わざとやってるよね絶対というくらいタム回しをしていました!
ハイカラのタム回しえぐかったなあ!勿論、最後のスティック投げもオマージュコピー。

あ、ひとつだけ。紅麗死異の冒頭の煽りはどこでクレイジー!って言うのか今ひとつ浸透してないし、乗りにくくてつかめないから期待を込めて煽らないで欲しいです!


アンコール

ここで、幕が閉まりアンコール待ちとなるわけですが、この待機時間私はかつてないプレッシャーを感じてしまいましたよ。
カリガリという圧倒的に休憩時間の長いマイペースバンドのアンコ待ちにおいて、「アンコール!」というコールすら「どうせ出てくるのに寒いからやめて」と歓迎されていないバンドにおいて、デランジェファンの熱くロックなお姉様方が声を潰す勢いで絶叫&手拍子!!休む事なく!!フルパワーで!!!昨今の「アンコールの声出し問題」が一挙解決のボリュームで!!

しかしカリガリ!!!!出てこない!!!!

早く出てきてえええデラファンの皆さんの声が枯れちゃうよおおおおカリガリファンみたいにダラダラしてないぞ客席いいいいと戦慄する私…ちびりそうでした…。

かなりお待たせ頂いてようやく幕が開くとドラムが2台!この待機時間はカリガリの休憩待ちじゃなかったんや…うんうん(安心)。
予告通り、TETSUさんが颯爽たる未来圏を叩いてくれて大興奮です。圧倒的でしたね、さすが!元々好きな曲ですがグレートすぎて涙出ました。

更にこの日はサイファのお誕生日当日ということで、もはや主役はデランジェ
とにかく熱く仲のいいオジサマ方で、MCでメンバー間のディスコミュニケーションの愚痴ばっか言っている(主に研次郎さんがだけど)カリガリとは清々しい程に正反対!

「長いバンド生活で誕生日当日ライブははじめてらしい」「分かってて誘ってくれたの?」とのコメントがKYOちゃんからありましたが、絶対に偶然です。カリガリとはそういうバンドのはずです。偶然にもサイファ様のお誕生日と当たってしまい、大急遽全力で祝う体勢に入ったに違いありません…。

特大ケーキが登場すると、TETSUさんが「じゃあ歌うたって!秀仁が歌わなきゃみんな歌わねえよなあ?」と先輩だからこそ出来るフリをして下さり、な、なんと石井さんがマイクで「ハ〜ピバ〜スデ〜トゥ〜ユ〜♪」とバースデーソングを歌ったのです!!!!こんな光景が観られるなんて!!!激レア!!!
しかも最後のハーピバースデートゥーーーユゥウウウ↑↑↑のとこめちゃアレンジしてファルセットで歌い上げていましたw

この日は、ジャンジャンジャ〜ンで演奏を止めるジャンプを仕切らされたり、珍しいものを沢山見ました…!群馬の縦社会は世界イチィ!

ガリストはTETSUさんに足を向けて寝られないです、本当によくして下さって…恩義恩義&恩義。

最初から最後まで大満足のイベントでした。しっぽから頭の先まで変態というあんこが詰まったイベントでした。ハピネスチャージ!幸先いいぜ〜〜!

年始のご挨拶

あけましておめでとうございます。昨年はこの様なブログを読んで頂き有難うございました。
最新の記事がアレなのもナニかと思い、正月1泊2日メア仙貨金爆DVD合宿開始前の空き時間を使ってこの駄文をタイプしております。
体感速度人生最速で駆け抜けた2015年も無事終り、おそらく人生最速記録を再び更新するであろう2016年も明けてしまいました。私の「2000年以降は大体最近」という認識も改めなくてはいけない頃合です。

年末は恒例のBUCK-TICK DIQを良席で堪能し、(今井さんがTDIQと公式省略をはじめてしまったので十数年DIQでお馴染みのファンは少々動揺しております多分してないかな?)コミケで人生初の薄くない本を出し、あとヘタリアのミュージカルを見て、やっぱり私は昨今の擬人化ブームには乗れないんや…と少々の厭世観に包まれるなどしながら楽しく過ごしました。

年始は1/5に早速cali≠gariのライブがありますが、仕事始めすぎて無事乗り込めるのか不安です。トリであれ…トリであれ…(先頭きって出てきそうな予感すらする)

今年はB-T、カリガリ、GOAT、岡村ちゃん、金爆と既にスケジュールが発表されまくっており、加えて仙貨も追っかけたいし、エリザベート城田優トートが続投だし、おじさんの財布も口座も空っぽ…ああ、弟が結婚するし家の更新もある…もうだめだ…

楽しい一年にしましょうね……

私とビジュアル系が和解する時(一方的に)

この根深い問題についてまとめたい、まとめなくてはと何年も何年も思いながら、UPした瞬間炎に包まれる自分の姿が浮かび、誰かがそれを撮影して政治的シンボルにしたらどうしようとか、どうせならピューリッツァー賞に、とか思ったけれど私は燃えたくないのだった。まったくもって乾いていたいのだが、松明を持ったバンギャに取り囲まれている様な気がして、恐れおののいておりました。

私は自分をバンギャだと思った事は一度もなく、むしろバンギャを忌み嫌い畏れ、少し前まではビジュアル系を名乗る者全てを軽蔑しておりました。
しかし実績だけ見るとどうだ、現状。私が特にフェイバリットとしている物の大半が(自ら名乗るにせよ、外から括られているにせよ)ビジュアル系ばかりではないか。もうだめだ。生きられない。どの丘に行けばいい、丘どこか頼む。


物事を整理します。


■何故ビジュアル系が嫌いになったのか

これには大きく世代や出身地が関わる事を認めざるを得ない。本当は何にも左右されず私の感性100%でジャッジしたのだと言い切れれば(E)のだけど、そんな訳はない。
私は1982年度生まれの東京23区育ちなので、1994〜95年@12歳頃思春期を迎え、その頃からCDを買いあさりライブに行く様になった。フットワークは軽かったし、登下校途中に色んなライブ会場やマニアックなCDショップに行くことができた。

そんな私は中高時代にリアルタイムで見てしまっているのだった、まだ「ビジュアル系」と呼ばれる前の世代が世間を席巻し、やがて「ビジュアル系」と呼ばれる様になるも「俺達を括るんじゃねえ」とバンドマンもファンも反発し、やがて大ブームが去った後、過去の黄金時代のバンドの絞りカスみたいな、「ビジュアル系」の中だけで近親交配を繰り返した「俺達ビジュアル系」が生まれる様を…†マジほんと生きていた中絶児リアルガチで…†みたいなのを。
一連の栄枯盛衰を見てしまったのだ。

だから私は「世代だから」という理由で、90年代半ばのビジュアル系は沢山通っていると思う。LUNA SEAラルクGLAY(ごめんなさい当時からアンチでした)penicillin(200%の顔ファンもう少し経ってラクリマ、マリス…うんたらかんたら。

GLAYのアンチだったのは何だこいつら歌詞クソダセエ嘘だろと中高生当時思っていたからという全くカラッとした理由でして、後に私が大々的にダメージを受けビジュアル系生涯皆殺しを誓う原因となるPIERROTやDIRの様に、心が漆黒に包まれる感じで嫌いな訳ではないです!

それと同時に、私は割とはやい段階で洋楽に手を広げ、元ネタを一気に知ってしまったものだから、急速に興味を失っていったという面もある。洋楽聞いてる俺カッコイイ的な中2病も大いにあったし…。
「面」よりも「麺」が先に変換候補に出て来てしまう辺りにも、私がこの懺悔をまとめる必要にかられている理由が見てとれる)

99年頃になると、ふと気付いたらビジュアル系界がマリリンマンソンのコピーバンドだらけになっていて驚愕したのを覚えている。私はその少し前にマリマンの追っかけだった。タッチの差だった。いや俺の方が先だったから!!わしがそだてた!
ビジュアル系と同じものを嗜好してしまう自分を恥じた。でもマンソンは優しかった。一緒に撮った沢山の写真やサインが今でも実家の段ボールに眠っている。

バンドマンがコントロールできない業界の流れもあるはずなので仕方ないのだが、この頃のビジュアル系はPVが全部beautiful peopleとかTourniquetとか、ANTICHRIST〜の頃のマリマンだった。フローリア・シジスモンディ擬きと言うか。
コマを落としてカクカクして、廃墟で粉ふいてて、病院で、全眼コンタクトの異形の何か出て来て、フォーカスを素早く合わせてぼかして、虫がうねうね… や、やめろーーーッ!!この頃だけならまだしも、今でもビジュアル系はそんなPV見かけるから辛い!!
当時、他の洋楽のPVも似た手法の物が流行っていたので、何もマリマンだけのパクリでもないのだろうが。でも絶対マリマンだろ。
skunk anansieのcharlie big potatoのPVとか、気持ち悪かったけどかっこよくて好きだったな。


これ。

ビジュアル系を嫌いになった理由に戻るが、更に更にそもそもとして、私は耽美やゴスが好なのだ。
じゃあビジュアル系でいいじゃない、ってその逆であった。きちんと教養のある文明を知る様になると、ビジュアル系ほどの耽美のツラ汚しDQNはないと思えてきた。やめろ!!俺の大好きなフィールドを!!荒らすんじゃねえ!!勝手に空に還るな!!という、割に自分勝手な理由だがティーンの頃は特に心のキャパが狭いなんてもんじゃなかったので、抽選によりお席はご用意できませんでした。

図にするとこうである。

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つまり、私にとってビジュアル系は仲間から出た耽美のツラ汚しという感じで、近親憎悪も加わり、どうしても許せない存在となっていったのであった。

勿論、例えば私より前の世代はLUNA SEAを見た時に「DEAD ENDのパクりじゃんしね!」と思った人が多いのは知っている。要は世代とタイミングが大きいというのは理解しているつもりです。

散々ご託を並べておいて何だが、上記の様に分析出来る様になったのはいい大人になってからであって、実は私のビジュアル系嫌いを決定的にした事件が超具体的に2つある。何だったらもう、ここまで読み飛ばして貰って構わなかった。ごめん。

その事件とは即ち、富士急ピエロ事件と、MステDIR事件だ。
事件名だけでバンギャ諸大名にはピンときたはずだ。最も、多くの大名にとってこの事件は「武勇伝」や「伝説」として記憶されているだろう。私は逆だ。身内の恥、電車の中で18禁同人誌を広げて「ゾロはやっぱり受だよねーッ!」と叫ぶ腐女子、いじめられっ子が教室の隅で邪気眼を封じる為に震える様…とにかくもう、全身全霊見聞きするのに絶えない事件であった。

しかも前者は現場にいた。BUCK-TICKとマリリンマンソンが出ていたから。あのフェスの最前に16歳の私はいた。
ピエロ、出て来た、こう、言った「ぅおれたちがぁ〜!みぃなさんのきらいな、び、ビッジュアル系どぇ〜〜すぅ!!」

ひぃ…

それはいい、まだいい、だって自己紹介だもの。どこもビジュアル良くないのに何言ってんだとは思うが、自称するのは自由だし。しかし次に飛び出した言葉には耳を疑った。「どうせ洋楽ファンの皆さんの何割かは、楽屋で外タレとヤるのが目的のグルーピーなんだろぉい?」うる覚え

おい、V系麺とバンギャがそれを言うのか?!マジで!?!?

全力で戻ってきたブーメランはしこたまキリトの額を打った様に見えたが、びくともしていなかった。っょぃ。行動を共にしていたグルーピー女子はビキビキと青筋を立てていた。正解だった。友達は外タレの下半身を狙っていた。

その後、なんかヘンテコな曲を演奏して一部のファンが手首を打ち鳴らし帰っていった。このフェスには言うならばお前らの「ビジュアル系」の先輩に(不本意ながら)当たるBUCK-TICKも出ていたのに、何言ってんだこいつと思った。突然出て来た顔面非ビジュアル系どやどやされ逃げられ、私は暗澹たる気持ちになった。

この事件に前後して、MステでもDIR EN GRAYがどや逃げをしていた。確かにお茶の間は氷りついていたかもしれないが、それは「かっこいい…!」とか「悪い!痺れる!」とか言った類のものではなく、あいたたぁレベルの出しものと、その「やったった」感溢れる態度のギャップにだと思うのだが…。少なくとも私はそう感じ、うすら寒さに「もうやだビジュアル系…二度と関わりたくないょ。。。」と拘束衣にかためられた手脚をばたつかせた。

これをもって、00年代以降私はV系を一切視界に入れない様努めた。大した努力をしなくてもジャンル自体が勢いをなくし、そうそう入ってくることはなかった。
99年頃からトム・ヨークを崇拝する様になり、The VerveやThe Musicなどを聴き、UK色に染まっていった・・・††† かっこいい・・・†††
時折BUCK-TICKが載っている雑誌で、真っ黒な口紅を大きくはみ出させた髭に眼鏡の男が寄り目している姿などを目にし、お〜ヤダヤダ…なんて思っていた日々が懐かしいですね。

そして時は流れ12年後…私にまさかの転機が訪れるのだが、その話はこっちで。(上で話している事とかぶる部分もある)

以上、まさに呪いの如く長い「嫌いになった理由」でした。



■時が経って昔と違うものに化けているバンド、いつまでも毛嫌いしていていいのか問題

よくないでしょうよ!バンド、長くやってると初期とは似ても似つかないモンスターバンドに化けたりするもの。知ってる。でも一度「あ〜嫌い!」と思うとなかなか自分からひょっとしたら好きになるかもだから新譜きいてみようかな?なんて思う機会もない。少なくとも私は。

しかし現状私はバンギャ(実績による)な上に、最近ではナイトメアばかり聴いている(何故そんな緊急事態に陥ったのかは後述する)のに、ナイトメアはよくてDIR EN GRAYはビジュアル系だからダメだなんて、意味不明な供述すぎて尿検査をされてしまうレベルである。

だから私は期待している。1/5にcali≠gariとsukekiyoが対バンするのだ。はじめまして、京さん…何か、修道女のコスプレしてて、もしかしてこの人私が知らない間にtoolのメイナードみたいになっているのでは?という期待に、今まで強がっててごめん…君の事好きになれたら多摩川にスケキヨスタイルで入水してお詫びするね…って気持ちになっています。
石井さんがリミックスで参加した1stアルバムはちゃんと聴いたものの、あ、う〜〜んって感じだったけど…生で見るとほら全然違うことも多いから!!



■ビジュアル系にもアイドルいっぱいいる問題

アイドルが好きだ。女の子も、男の子も。5年間程テニミュ地獄でラケットを振っていたし、一時期はAKBにもももクロにもハマッていたし、ハロプロやジャニーズこそ通っていないものの、最近ではミーハーにもBIGBANGにも片脚つっこんだり、好きなんだよキラキラした可愛い子がキャピキャピいちゃいちゃしているのが。、糧という漢字が浮かぶ。

そこでおそろしいのが、最近ビジュアル系嫌いが治りかけ守備範囲が広がった私の目に飛び込んできたV系アイドル達だ。おっかねえ。

ここでナイトメアの名前を挙げると生粋のバンギャにボックスの角でブン殴られそうだけど…えっ?もう誰もボックスなんか持っていない?ゴルチエの鞄も?え…そうなんだ…

でもやってること、アイドルじゃん!!もうめちゃくちゃ、アイドル、これ100%の褒め言葉、私の部族、アイドルいうの、ホメコトバ。

以前記事にもしたけれど、コミックバンド好きが高じて仙台貨物にハマッたのだった。ここまでは良かった、想定の範囲内だった。仙貨は好きだけどメアはなあ…だってV系なんだモン…そんな風に考えていた時期はものの数ヶ月で過ぎ去り、中の人達めちゃかわギャンかわと萌えが火を噴いている昨今である。

まあアイドルって言うか私と同世代の紛うことなきオジサン達なんだけど、嵐世代ってことで…。

無料期間を過ぎた今もApple Music退会が出来ないでいる私は、06年以降のメアのアルバムを網羅した。毎日毎日聴いては、ちょっと笑ってしまいつつ、気に入った曲にハートマークをつけ、プレイリストも作った。ファンである。

音楽は崇高なものでなくてはならないし、独創性か高いクオリティがなくてはいけない。あとビジュアル系が嫌い。
そういった固定概念を投げ捨て、だって可愛いんだもんっ!の精神で毎日メアを聴いている。
わあ…ルナシー…wwwとか、何とも言えない絵に描いた様なちょっとショボいV系を体現した感触に最初こそ笑っていたが、最近では割と、RUKAさんの詩は抜群に音に対して乗りがいいなとか、咲人さんの作るリフはいいものだとか、それでも私はひっつーの作る曲がすきィ!とかぴょんぴょんしながら聴いている。



私は自分をバンギャだと思った事は一度もない。

 



===完全なる余談===

これこそ完全に趣味の話でビジュアル系は何も悪くないのだが、私は昨今日本でラウドと括られているジャンルが苦手なのだった。これも近年のビジュアル系にピンとこない理由としては大きい。嫌いになったきっかけとはあまり関係ないけど。
ギターが、デデデッ デッデッ(低音)ティルリラリラリ(高音)みたいなの。わかります?あと意味もなくヴォイヴォイ言うやつ。唐突なデスボイスとか。メタル本道のバンドまで否定する気はないけど、自分たちで「ラウド」を自称して、ファンのことKIDSって言うV系バンドとかウルトラ苦手です。

一切『昨今ラウドと括られているもの』がダメなのかと言うと、KORNが台頭していた90年代後半までのニューメタルとかは大好きだったよ。でもKORNの好きな所は音数が少なくてドンシャリしててadidas着ててお洒落な所だったけど。メタル界隈の時が止まっていてすみません。

鬼龍院翔の詩人、メロディーメーカー、現代芸術家としての天才ぶりに震える

ついに行ってまいりました!念願の「ひとりよがり」に!毎年落選を繰り返していましたが今年は無事チケットを確保出来、はじめてのYOGARI!

結論から申しますと、最高の上をいく最高でした。言葉にならないほどに素晴らしく、ひょっとしたら今年のベストライブかもしれないです。11月以降参加しているライブがどれもこれも本当に素晴らしく、羽生くんの得点かよってくらい本年度新を更新し続けているのですが、今回もまた文更新…。

歌う詩人・鬼龍院翔、エンターテイナー鬼龍院翔、現代を俯瞰で見つめるクールなポップアーティスト鬼龍院翔!!様々な角度から天才だと再確認しました!


順を追って語ります。


まず、2階スタンド席に入場すると、なんか場内が薄暗くムーディー!!
しかしここは武道館、人も転げ落ちる地獄の急勾配…こんな場所を薄暗くするリスキーさを分かっていないな御仁は!と若干憤りながらも席につき開演を待ちました。

定刻になると、スクリーンに地味なフォント(MSゴシック?)で、着席の上静かに見てね的なメッセージが表示され、何ら装飾のないステージに、ファニーな頭身の鬼龍院さんが登場します。

イントロのオルゴール音にざわめく場内、「さよなら冬美」だ…!!!隣のオバチャンがはやくもハンカチを目頭に当て始めており、迅速な対応に戦慄します。
と横目で笑いつつも私も感動に鳥肌が止まらず、『さあ もう忘れましょう』の歌詞がスクリーンに出てくると、ああこれが現代詩の最高峰を読みながら生歌を聴く、鬼龍院翔の真髄に迫ったリサイタルなんだと涙が込み上げてきました。

冒頭の鬼龍院さんは緊張の為かお世辞にも歌が上手いとは言えないカッチコッチっぷりでしたが、真剣そのものな歌声に、素晴らしい詩に、3曲目の「腐男子」の時点で私の顔面は崩壊でした。(涙で)(最初から崩壊していないとは言っていない)

腐男子は私が金爆で一番好きな歌なのです。
歌詞の、WOW WOWの部分が泣き声の「わあわあ」になっているという詩才…はじめて見た時衝撃でした。
スクリーンに次々あらわれる「わあわあ」の文字に私もわあわあ泣きましたよ。凄い歌だ…
エレクトロで疾走感あるサウンドの少しひんやりした感じと、情熱的なサビのメロディ、そして内向的で感傷的な歌詞。釣りすぎるタイトル。最高の一曲!!

その後MCを挟んでこれまた大好きな「夜汽車」。この詩、本当に凄いですよね。(詳しくは過去記事でヒーヒー言っています)
何だか宮澤賢治銀河鉄道の夜を思い出しウットリとドッシリと浸りました。

悲しい恋愛の歌が多い鬼龍院さんですが、例えば「君がいない間に」の様に、様々な種類の大切な感情を、一度『恋愛』というメタファーを通して歌う事もあって、その才に痺れます。
君がいない間にの歌詞はやばすぎる。胸をスコップでえぐられる様だ。

念願叶ってレア曲「a」、「悲愴」もはじめて聴くことが出来ました。とんでもない歌でした。こりゃ音源化出来ないわ。鬼龍院さんが『この歌をうたうことはもうない』『大勢の人に聴いて貰い、少しでも共感して貰える事で供養できた』と言っていましたが、封印してしまうのでしょうか…。

1年分、いや一生分とも言える量の失恋ソングを聴いたなぁしかし。次から次に押し寄せる後悔と悲しみの恋の歌。次も次も失恋の歌。普通ならもういいわ!となるところ、同じことを言っていても鬼龍院さんの表現力で何曲でも突き刺さるという!!美しい歌は私に知らない感情を物語りの様に伝えます。

そしてここから、鬼龍院さんのエンターテイナーとしての精神に痺れまくります!
MC中度々「くしゃみ出そう」「ちょっと待って」とグダグダトークの一貫としてこぼしていたのですが、まさかのネタフリでした。
これからピアノ弾き語り(モテる)をします!と宣言をするも、運搬中にピアノ大破しちゃったって、どうしよ〜!?と小芝居をうちつつ、イーックシとくしゃみをするとあら不思議!!鬼龍院さんの口からグランドピアノがディズニーアニメの様に出て来ました!
そう、プロジェクションマッピングです。
そしてそのエアピアノをエア演奏しながら歌う鬼龍院さん。お見事!2階席正面からは結構本当に弾いている様に見えました。
エアバンドマンの真髄ですね!!!

「らふぃおら」では手拍子をしながらまたもやオエオエオーとたんぽぽ爆泣きな私達…(隣のオバチャン含む…) 照れ隠しの様にコミカルにおどけて見せる鬼龍院さんがまた泣けました。

続く大国男児に提供した曲「LOVE DAYS」の逆輸入カバーでは、歌詞にリンクしたクソダサイ映像 a.k.a. 典型的カラオケビデオみたいなものを流したんですが、細部が狂気に溢れていて最高でした。これはDVDで詳細をご確認下さい。

「あしたのショー」では過去の思い出写真スライドショーを、これまたプロジェクションマッピングを活用して小人キリショーが特大iPhoneを操作して見せてくれます。上手いなあ。

本編最後は「春が来る前に」、天さんは何ていい歌で送られたんだ!!全国の学生は卒業式でこの歌を合唱する以外の選択肢ありませんよ!!!
 
この辺りになるともう前半とは別人のように声も出て完璧に歌い上げていて、鬼龍院さんの歌は精神に全てが左右されるんだなあとそれはそれでまた感動しました。緊張がほぐれてよかったよかった。

さてここでアンコール待ちですが、またもややってくれました。
今回の金爆ツアーでもあった、ギミックです。

鬼龍院翔は疲れてしまった様だ…みんなの声で呼び覚まそう!」→「一言だけでいいよ!」の様なコメントが表示されて、各ライブビューイング会場の名前がエンドロールの様に下から上へスライドしてきて、上部のバーの位置に自分がいる会場がきたらアンコールを叫ぶという、音ゲー方式!!!
そう、武道館以外に全国80箇所以上の映画館でライブビューイングが行われていたからね!
「アンコール!」の声出す出さない問題で度々学級会が開かれるネットがアホらしいですよ!キリショーの俯瞰の視点は最高にクールだなと大興奮でした。
形骸化したアンコールをウォーホルのシルクスクリーン作品の様にポップアートにしてしまう鬼龍院さん!しかもファンも楽しいしね!恐れ入りました!

アンコール一曲目の仕掛けも面白かった。
この日は事前にキリショー特製クリスマスカードがチラシと一緒に配布されていて、クリスマスプレゼントという主旨だと説明されていたけど、さすがの低クオリティショボショボさにうふふとファンは微笑ましく思っていたのですよ。

そしたら「Oh my love」の途中でスクリーンに「特製カードを横にしてこの様に持ち、親指が口元にくる様に覗いて下さい(ロッカーにしまっちゃった人とかはDVDで楽しんでねごめんね)」みたいなアナウンスが!驚き焦り引っ張り出し指示通り覗くと…
しょ、翔也さん飛び出してきたああああああああああ!!!
そうなんです、3D眼鏡だったんです。現物これです。

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左目が赤、右目が青のプラ板を覗く様に設計されていました…。

ただのショボショボカードと見せかけておいて、3D眼鏡だったんですよ。
震撼。バブリーな映像が飛び出してくる!翔也!翔也!翔也!V8!V8!もはやイモータンショー!マッドマックス 怒りのひとり武道館!!

興奮冷めやらぬまま次の「HEN」では「なるべく皆さんの近くに行きたいと思います!どうか座ったままでお聴き下さい!」とアリーナ席を駆け回り、まさかの一人トロッコで1階席の前を通り、ここまでは凄いなあサービス精神のカタマリだなあと感心するに留まっていましたが…ステージに戻ったのでこれで客席まわりは終わりかと思いきや!なんと!!ステージ上に組んだ階段を上り、そのまま2階客席に上陸。ええええええ!!!アリーナの人からでもどこにいるか分かる様『↓鬼』 って目印の旗を持って二階通路を一周してくれました。たまげた。すげえよ、イモータンショーすげえよ…

ここまでやるのかと震えながら、稀代の名曲「広がる世界」に胸打たれ、アンコール終了です。ダブルアンコの「泣かないで」では、鬼龍院さんのジャンプとともにプロジェクションマッピングでエア銀テープが舞い…からの本物の銀テープどっかーーーん!!もうやだ!!

とんでもないライブだった。客電がついた瞬間、誰も彼もが口々に「最高だったね!!(泣)」と言っていました。顧客満足度ナンバーーーワンッ!!!


ラブソングや人生を語った説教臭い歌を聴くと口からうんこが出る病気だった私が、完璧な物語に胸打たれ初めて引き込まれたキリショーの世界!!やはり凄かったです!!

MCで鬼龍院さんが言った「皆さんも今だけ隣の人の存在を忘れて、独りになって聴いてみて下さい」という言葉が、厳かに、力強く、誇り高く響いた夜でした。共に孤独を感じる空間。不思議でしたね…。
ただ独り歌う鬼龍院さんと、その歌にただ独り聴き入る私。こんなに大勢人がいる中で、自分と深く向き合う事が出来るなんて。心の澱みたいなものが流されて、それを鬼龍院さんがほうきとちりとりでまとめてくれた夜でした。私の様なゴミ人間にもまだこんな澄み渡った気持ちになる機会があるとは…。

それにしても、こんなに大きな会場で、ひとりのシンガーソングライターの歌を聴きたいと大勢が望み、じっと座り真剣に聴き入り、涙してる空間って、今の世の中そこまで多くはないのではないでしょうか?世間一般人が持つゴールデンボンバーのイメージとのかけ離れ方がヤバイ。

興奮のまま書きあげたのでまとまりがなく申し訳ないですが、ひとり武道館、一生忘れないと思います。

p.s. 関係者席最前ドセンに淳くんがいて、さすが鬼龍院さんのトップギャだなあと思いました。
(当該ツイートは600RT以上されました、こわ)

ゴールデンボンバー ツアー2015「歌広、金爆やめるってよ」を振り返って

お疲れ様でした!終わってから少し経ちますが、私なりのツアー感想をまとめることにいたします。金爆のツアーはほぼイコールして演劇舞台の全国巡業!毎年毎年新ネタで楽しませて頂き本当に有り難いです。

私は相変わらずのんびりと参加しており、長崎と代々木2DAYSを観ました。
今回は「演出一切なしの実験公演」という実験ライブも体験でき、金爆ってこんなに凄いんだ!楽しいんだ!とあらためて感じる事のできるファイナルでしたね。完璧でした。

セトリについて

大傑新作から新曲盛り盛り!何の味をしめているのか分からないけど振り付けが多い!w メンバーが踊ってるのを観るのは楽しいんだけど、自分は割と自由にしたい方なので一部困りました!特に「please x3!」のサビでハイハットが裏打ちになる所はめちゃツイストして踊りたいのに表打ちの動きを要求され、歯がゆさにキエーッてなりましたよ。

新曲はどれも素晴らしいけど、心に深く突き刺さる重めの名曲「さよなら さよなら さよなら」がまさかの茶番演劇中歌で、この気持ちの切り替えの難易度よ!!と混沌を感じました。それにしてもいい曲すぎる。茶番中でも構わず泣ける。

代々木二日目には新曲「水商売をやめてくれないか」も披露され、回転台にメンバーが放射線状に並び土下座するという頭のおかしい演出でときめかせてくれました。死ん妻路線のネタソングですが、はやく正式に発表されないかなと楽しみですね。


シナリオ

金爆で居場所のない役立たずな淳君が、地球に衝突する隕石をロケット体当たりで止めて人類全体の役に立ち無事死亡するというアルマゲドンストーリーでした。
久々に鬼龍院さんのダークサイドを見せつけられたというか、「結局淳君は金爆ではただの役立たずのまま」「オチもなく死亡」というブラック過ぎる内容にうぱギャ激怒だったそうで、途中から「〜からの〜!という内容の金曜ロードショーでした〜!チャンチャン」みたいなオチを追加したそうです。

私も最初に観た時は「えっ!!淳くんマジで死んだのかよwww」と引きましたが、よくよく考えると鬼龍院さんらしいブラックさで素晴らしいですよね。これぞ金爆の真髄って感じ。初めて観たDVD「一生バカ」のオープニングで鬼龍院さんが自殺したのを観て戦慄した時の気持ちを思い出しました。

あと、シナリオに出てくる喪黒福造顔面ペイントが面白すぎてココロのスキマが埋まりました…。鬼龍院さんお顔はSO…真っ白なキャンバス…白系…†

演劇

こち亀のパロディでした。
新人警官の鬼龍院さんが赴任した派出所で、イケメン警官キャン吉先輩に一目惚れをするも、サークラ的に周囲の男全員を美味しく頂かずにはいられない性欲モンスターの樽美酒部長(「部長」と最初に匂わす事で誰もがこち亀の部長を想像するも、実際は麗子コスプレ、かわいい)や歌川先輩(中川のコスプレ。黄色い制服で部長の今カレという以外は今回は地味な役所)とのトラブルに阻まれ…といういつものラブコメでした。

とにかく研二がイキイキとしており、本人も前回ツアーの「木」という役所に相当フラストレーションが溜まっていたらしく、来年もこの役がやりたい!楽しい!と喜んでおりました。平等の名の元、学芸会でもみんなで主人公という時代に、人気メンバーに「木の役」を与える鬼龍院さんの非情な昭和プレーよ。
研二は変態の役を与えれば与える程輝きを増すなあと、眩いピンクのミニスカからのびたスラッとガチッとしたハムストリングを見つめ思いました。

特に好きなシーンは、鬼龍院さんに「ヴァーズィン?」って処女かどうか確認するシーンと、「いただくに決まってんだろうが!悪いようにはしねぇからよぉ!」と本性丸出しで迫るシーンです。何を言っているのか分からないけど、紛う事なき事実です。

最終的にはいつも通りキリキャンは両想いとなり、部長(マッスル自慢の人)は歌川(マッスル自慢の人より筋肉がキレキレな文系男性)にお姫様だっこされ去っていきました。
いつもならキリキャンのトレンディーなキスシーンでエンディングを迎える所ですが、今回はなんといつかのねんごろツアー以来!?の自転車二人乗りエンド!!そして再びの自転車荷台に座りながらのギターソロ!
代々木二日目ではギターソロが下手すぎて自転車が倒れるという演出も加わっていました。
ああ、可愛かったなあ…。


休憩タイム映像

ブリーフ一丁でサバゲーをしたらどうなるかという体当たり企画で、90年代のフジテレビみたいなノリで裸のメンバー同士がBB弾の機関銃で撃ち合って激痛に身を捩っていました。キャッキャする推しメンというご褒美タイム、毎回楽しかったです。


代々木初日の演出なし実験ライブについて

蓋を開けてみるまで中がどうなってるのか分からなさすぎてワンマン不安感がありましたが、超〜〜〜〜楽しかった!!嘘みたいに!
いや、演出なしライブを「今までで一番楽しかった」と言うと普段の金爆なんなのさ状態になっちゃうのですが、「新鮮さと、制約を設けてあらためて分かる本質的な素晴らしさに今までで一番心躍った」という感じのライブでした。
本質的な素晴らしさとは即ち『曲の良さ、メンバーの良さ』です!

ちなみに何をもって『演出』ナシなのかと言うと、所謂ギターソロやドラムソロと言われる一発芸タイムと演劇の事でした。曲中の振り付けや小道具を使ったお決まりのネタは普通に生きておりましたよ。つまり可変の部分ですね。

初めての試みなのでメンバーも探り探りで、その恐怖の分の保険なのかセトリが「とにかくファンを上げておこう!」という神がかった人気曲オンパレードに…。上がりっぱなしで死ぬかと思いました。
咲いて咲いて切り裂いて、まさし、イヤホン、V系、デスメンタル、僕クエ…全部のせ!しかもこのツアーで初めて世界平和もやった!何故セトリから外されていたのか分からないけど!

エア楽器隊には最初「俺ここにいていいのかな?」みたいなソワソワ感が見て取れましたが、後半になると「俺はここにいていいんだ!!!」みたいなエネルギーとフリーダムさに溢れていて、その過程も美しかったです。人生だった。

アンコールには中の人ことtatsuoさんが登場して、キャンさんとXばりのハモりギターを披露しました。こんなにカミシモでレベルに差のあるツインギター聴いた事なかったけど感動した!

鬼龍院さんという孤独な鬼才がいて、キャンさんと言う鬼才を支える右腕がいて、淳君というファンの目線に立てる隠し兵器がいて、研二というひたすらピュアなイケメン核弾頭がいる、金爆は物凄く変だけどいいチームだとあらためて実感しました。

研二の「鬼龍院さんとその他3人みたいになってるけど、俺たちが頑張ってもっと鬼龍院さんの曲を広めていくからな!!」というMCも泣けました。そして研二も泣いていた。さすがです。

その日の最後に、今日のライブはどうしてこんなに楽しかったんだろうと考えた所、「いつもの様な緩急が全くないので終始曲にに集中していられたから」なのかもと思いました。
勿論金爆の魅力は緩急にこそあり、普段は緩急を観に行っているのだけど。

でもこの企画は「バンド版ひとりよがり」ならぬ「よにんよがり」みたいに年に1度くらいやると、普段のライブにも良い影響を与える相乗効果が期待できるんじゃないかしら。お祭り的にね!

そんな演出ナシライブですが、本編中「今日は演出なしだからケツを出せなくて不安だ」と言い続けてきた研二が、ライブ成功おめでとうの巨大くす玉をアンコール最後に割ったら中から尻丸出しで登場→ドリフのファ〜ア〜ア♫ってオチの音流れて全員ズッコケ、という素晴らしきエンディングでした。

この実験ライブがあったからこそ、翌日の通常ライブもより一層楽しめた事は言うまでもありません!金爆最高!2015年ツアーお疲れ様でした!来年は研二の冠ツアーかな!?

 

 

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