おしろ宮殿

一寸一杯お気軽に

ナイトメアのFC旅行で新世界を知ってしまった話 【後編】

前編を沢山の方に読んでいただき有難うございました!
後編は真面目な感じで短いですがよろしくお願い致します。

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初日のメアフェス終了後、相部屋とかデリケートな私は眠れないかも。。。とか思って取り合えず布団に大の字になってみたところ、朝が来ていました。
爆睡した。

時間としては4時間ほどしか寝ていませんが、謎のすっきり感。愛は地球を救う…。
朝起きたら廃墟に全裸で葉っぱ一枚ひらり的な化かされ方もしていませんでしたよ!!

私は睡眠を優先して大浴場には行かなかったのですが、ずいぶん立派な露天風呂まであったそうです。いやあ、快適すぎて怖いですこの旅。

朝食はバイキングでしたが、種類がとにかく豊富で、シェフ自らオムレツなどを焼いてくれるタイプの手厚いやつでした。窓の外は快晴で山が青々としています!!

この日は午前中にレクリエーションをして、お昼には解散という短めのスケジュールとなっております。

 

集合時間にバスへ向かうと、今日も今日とてロビーにはメンバーへのプレゼントボックスが設置されています。この旅、ホテルのいたる所にいつでもメンバー人数分のプレボが置いてあって、しかも何かしらいつも入っているのでウケました。
いつどのタイミングでもプレゼントを受け付ける精神!!
仏前からお供え物を絶やさない精神を彷彿とさせます。

 

バスに乗って向かうは、国宝にも指定されている大崎八幡宮。ナイトメアFC名でも拝借している伊達政宗公ゆかりの場所なんだとか。なんとファンとメンバー全員でご祈祷をしてもらおうという企画でした。

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例年はこの時間はレクリエーション施設などで遊んでいたようですが、今年はちょっと特別。年内をもって、ナイトメアは活動休止となってしまうのです。4年後の20周年までに再集結すると宣言しているものの、次にいつ会えるのか、ファンにとっても、そしてメンバーにとっても分からないという状況だと思います。

そんな中、それまでファンとナイトメア全員の幸福を祈願しようじゃないかという、しばしのお別れとなる我々への贈り物、そしてまた会える様にという祈りと約束…そういう趣旨だと私は受け止めました。

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大崎八幡宮に着くと、およそ神社仏閣の似合わないバンギャの群れがぞろぞろと長い石階段を登っていきます。ヘドバンを1万回しても真顔でいられるバンギャも、これにはヒィヒィ言っていました。

本殿の前で小中学校の朝礼を彷彿とさせる整列をさせられ待つことしばらく、メンバーが境内に現れました。深夜まで大騒ぎしていようが早朝からメイクをしなければならないのがビジュアル系の辛いところ。女は金がかかる、メイクに時間がかかると不平不満を言う権利はこの場のどの女にもないのでした。

しかしさすがに昨日とは違い、メンバー皆さん髪の毛は下ろしていて凝ったセットはしていませんでした。

咲人さん以外は。

王子は神社でも縦巻き、くるっくるの縦巻きでした。咲人さんの高い美意識を前に我が身の薄汚さを嘆きます。フライングご祈祷待ったなし。

 

メンバー一言ずつの挨拶は、出だしがみんな「おはようございます」なのでますますの朝礼感が漂います。そんな中新弥さんが「みんなお疲れのようで…相当飲んだみたいですね。でもファンクラブ旅行ってのはそれでいいんだよ!俺らこんな所場違いって思うかもしれないけど、日本人なら大丈夫!」みたいな(うる覚え)、らしいなぁという挨拶で笑いをとってくれました。二日酔い気味の体に癒しが染み渡ります。

挨拶が終わるとメンバーは本殿の中に入り、正座をして、神主さんにかしこみかしこみして貰います。我々はそれを見守ります。
前日の喧騒とは打って変わっての厳かな雰囲気。物音一つ、逆ダイひとつしないバンギャの群れ。

 

実を言うと私は宗教はおろか血液型診断も水素水も島田秀平も一切信じないタイプの人間なのですが、メアのメンバーがこの企画を提案してくれた事は、素直にいいなって思えたんですよね。
ゾジーさんが「皆の願いが叶うように」って言ってくれたことに嘘偽りないと思えたし、祈るという行為は誰かを愛したり、誓いを立てたりすることなんだなって、とても大切な事の様に感じましたよ。

結成から16年間どんなバンドよりも休みなく活動してきたメアにとって、未知である活動休止期間を無事乗り越え、実りある日々を過ごし、更にかっこいいバンドとして再集結出来るように祈りました。

個人的に、今年は私にとって喪失と苦難の一年だったので、ファン全員分の願い事を書いた巨大絵馬には、メンバーと自分と家族の健康を書きしたためました。

ご祈祷が終わると、最後に集合写真を撮って、メンバーからの挨拶を聞きます。この時点で泣いているファンもちらほら…

ゾジーさんは大崎八幡宮はライブも出来るそうなので、数年後にまた、今度はライブで戻ってきたいと思います」って言ってくれました!

瑠樺さん、何て言うんだろう…拡声器がまわってくるのをハラハラ見ていたら「お疲れ様でした……気をつけて帰ってくださぁい……(3秒前に起きたくらいの声)」という感じで、あーー!瑠樺さんに労わられた!!望外の喜び!!と、涙ぐみました。

ここでイベント全行程終了…かと思いきや、な、なんと!最後に「全員と握手します」との発表!!!

 

びえーーん!!

 

こんな複雑な思いが染み渡った感じでメンバーに握手でお見送りされたら泣いてしまうわ…よよよ

バスの号車毎に順番に本殿の外へ向かい、いよいよ最後のお見送りです。

メンバーは5人並んで立って、一人一人目を見て話を聞いてお見送りしてくれました!
ゾジーさんからは御守りが手渡されます。

私より背の小さなゾジーさんだけど、ぐっと踏み込んで目を見て「また絶対来よう」って言ってくれた力強さ、誰よりも熱い男らしさ、忘れません。

にっこり笑ってくれた新弥さん、楽しかったって言ってくれた柩さん、深酒明けの午前中でもキラキラの咲人さん、そして大層お疲れでしょうに、くいっと口角を上げたスマイルで最後に「あざした!」ってあの兄貴的サンキューをくれたリーダー瑠樺さん!

お会いできて本当に嬉しかったです。楽しかったです。
ただただそれだけですね。

 

そしてこちらが、全員の願いを書いて貼った巨大絵馬ですよ。

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ナイトメアーー!わーー!!

さ、さみし~~!!

 

一気に語彙を失い墜落するほどに、終わっちまった…というどこか呆然とした気持ちでバスに乗ります。
帰りの道中では、最高にアッパーで愛とエンタメに溢れていた昨晩の大騒ぎや、先ほど感じた真摯な気持ち、ファンになってからの短いながら充実した日々の思い出が走馬灯してしまいました。

今日もまあまあ元気に生きていること、そして偶然にもナイトメアというバンドのファンになれた奇跡に感謝する二日間でしたね。

 

帰宅後、咲人さんの「御守りを開けてみろ」とのツイートに促され、御守りって開けたら罰当たりなのかと思ってた…とプチ無神論者を語りながらビビりつつ開けてみると、中身は…

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涙止まんねぇよ!!ヤンキー感全開の4文字に込められた暖かい祈り!!!
毘沙門天!!(瑠樺さんの特攻服に刻まれた文字)
ふうう…はぁ…!鼻水しょっぱい…高血圧になっちゃう…

 

素晴らしい旅でした、企画でした、そしてメンバーとスタッフでした。
1泊2日×3班、合計6日間この行程を繰り返していたメンバーのタフさに惜しみない拍手を送りつつ、心からお疲れ様でしたと言いたいです!!

ブログを読んで下さった皆様も有難うございました!!!


おわり

 

 

オマケ、2日間の思い出写真(このあと私が美味しく頂きました)

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